【薄桜鬼】トリップ少女の泡沫恋物語

泡沫１０ ページ12

千ちゃんと別れ、私達は屯所に戻って来た

　あの時は表情には出さなかったけど、正直言って驚いた

　千ちゃんが教えてくれた鬼の事

千姫『知ってるとは思うけど私も鬼だし、風間達も鬼。
　 東は雪村、西は風間、北は霧島と神田の２つの一族』

貴方『北で最も大きい鬼の一族が私と美菜って事？』

千姫『そうよ。しかも両家はどの鬼達とも違う』

美菜『何が違うの?』

　千ちゃんは真剣な眼差しでこう言った

千姫『神田家は自分以外の人の傷を治す事が出来る。
　 霧島家は他人の傷と病を治す事が出来るの…』

貴方『病気も?』

千姫『えぇ。貴方達は２人共１５代目よ。両家は５代ごとに力が強くなる』

　つまり５代目、１０代目、１５代目と強くなっている

　私達は歴代の中で最も強いという事

貴方「何か複雑だなぁ…」

沖田「何が複雑なの?Aちゃん」

　この声はまさか…

沖田「やっほ〜、僕だよ♪」

貴方「沖田さん!」

　いつからいたんだろう…

貴方「どうかしたんですか?」

　そう聞くと少し考えるようにした

沖田「平助だけずるいなぁ〜」

　はい？

沖田「僕も名前で呼んで欲しいんだけど。あと敬語ナシで」

　僕も…って

貴方「沖田さんをですか!?」

沖田「今ここに僕しかいないよね」

　っていうか平助は何か気軽に名前で呼べたけど

沖田「平助はよくて僕はダメ？」

　それはないけど…

　う〜ん…いいや、呼んじゃえ

貴方「総司…？」

　思ったより恥ずかしいな

沖田「…っ///」

貴方「総ｊっ」

　何も言わないからもう１回呼ぼうとしたら口を塞がれた

沖田「名前呼びは嬉しいけど、連呼されると恥ずかしくなっちゃうからこれで終わり」

貴方「沖…じゃなくて、総司も恥ずかしいとか思うの？」

沖田「Aちゃん、僕も一応人間だからね。恥ずかしいとか思うのは当たり前」

　でも土方さんとかには呼ばれてるよね?

沖田「天然なAちゃんは土方さんとかも呼んでるじゃんって思ってる?」

　この人読心術でももってる感じ?

沖田「土方さん達は男だから何にも嬉しくないの。Aちゃんだからだよ」

貴方「何で私だといいんですか?」

沖田「内緒♪じゃあ僕は部屋に戻るから、Aちゃんも風邪引かないように早く戻りなよ」

　総司は私の頭を撫でて戻っていった

　触れられた部分が暖かく感じたのは気のせい…？

　

泡沫１１　美菜side→←泡沫９

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す