泡沫３５ 過去編 ページ5
貴方「何で窓を開けるの?」
私の部屋は２階にあった
父「今、外には美菜ちゃんお父さんとお母さんがいるから…」
何で美菜の両親がいるのか理解ができなかった
いるからといって、どうするのかもわからなかった
母「A、窓からは高くて怖いかもしれないけど勇気を出してね」
貴方「ここから逃げるの?」
父と母は頷いた
貴方「私は怖くないよ…」
窓から逃げるのは怖くなかった
怖いのは…
貴方「お父さんとお母さんも一緒だよね…?」
怖いのはただこれ１つだった
父「お父さん達はAが逃げたらすぐに逃げるから大丈夫だよ」
母「だから先に逃げて、待っててくれる?」
２人の悲しそうな目を見たら何もいえなくなってしまった
貴方「うん、待ってるよ。だから絶対に約束だよ」
父「あぁ約束だ」
そして私は窓の外にいる美菜のお父さんの所に飛び降りようとした
すると母が…
母「A、これが秘密にしてた写真なんだね」
机の上にある写真たてを見て、涙を流しながら言った
母「明日に見れなくてごめんね」
貴方「お母さん…?」
母はその写真を抜き取った
そして写真たてだけを私に渡した
母「この写真、思い出にさせてね」
父「A、行きなさい」
母「＿＿＿＿…」
こうして私は窓から飛び降りて、美菜のお父さんの腕に支えられた
貴方「お父さん!お母さん! 早く…っ!!」
こう叫んだときには私の部屋は炎に包まれていた
あの時のように…
貴方「お父さん…っ!! お母さん…っ!!」
いつまで経っても両親が窓から逃げてくる事はなく
業火に照らされながら、私は何度も２人の事を呼び続けた
夜が明けて、消火活動が終了
住宅は全焼…
死者２名…私の両親だった
また、家族を失った
また炎に包まれる両親を見ているだけだった
貴方「お父さんとお母さんは知ってたんだ…」
私１人しか逃げる時間がない事を…
もう”一緒”に生きていく事が出来ないことを…
貴方「…っ、どうして私はいつも…、１人なんだろう…っ」
無理だよ、お母さん
窓から逃げる前にお母さんが言った言葉
母「いつかその写真たてに大好きな人達と写ってる写真を飾ってね」
私はもう大好きな人達なんて作れない
作ったら失ってしまう
もう誰も失いたくない…
…もう１人は嫌なの
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燐ﾀﾛ - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年3月2日 18時) (
レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
魅桜 - スッごく面白いです！更新頑張ってください♪応援してます(`・ω・´)ρ (2015年9月22日 11時) (レス) id: 165204335a (このIDを非表示/違反報告)
M - 紬さん» 笑笑(*^^*)確かに♪でも、左之さんは露出がやばくて新八さんは、ギャァーギャァーuうるさそう笑笑(*^^*) (2015年9月5日 0時) (レス) id: 7f80429ab2 (このIDを非表示/違反報告)
紬 - 平助さん» 平助さんは、名前の通り平助君が大好きですね♪( ´▽｀) 私も告白されたらOKします笑笑笑 (2015年8月30日 18時) (レス) id: 15a73ceb1c (このIDを非表示/違反報告)
紬 - Mさん» 勉強教えて欲しいですね笑 そしたら授業中に絵を描いたり、小説のネタ考えないで真面目に満点目指すのに…笑笑 (2015年8月30日 18時) (レス) id: 15a73ceb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紬＊。 | 作成日時：2015年4月3日 17時
