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泡沫34 過去編 ページ4

パパとママの死から2年

 私は9歳になった

 誕生日がくる度にあの日の事を思い出す

 そしてお墓参りに行って、いろんな事を報告する

 何が出来るようになったか、何をしてみたか、先生にどんな事で怒られたか

 どうでもいい事ばかりだけど、私にとっては日課だった

母「ちゃんと報告できた?」

貴方「うん」

父「ちゃんと先生に怒られた事も言ったのか?」

貴方「ちゃんと言ったよ!」

母「今日は大好きな苺のケーキを買って帰ろっか」

貴方「うん♪」

 毎年買う苺のケーキ

 あの時と同じお店で買った

父「じゃあろうそくの火消してごらん!」

母「お父さんが張り切っても意味ないでしょ」

貴方「じゃあいくよ!」

 自分が今吸い込めるありったけの空気を吸い込んではいた

母「A、誕生日おめでとう!」

父「ほら欲しがってたプレゼントだ!」

貴方「ありがとう!」

 欲しかったのは、桜の模様が入った写真たて

 毎年違う桜の模様の写真たてを買ってもらう

 その年の誕生日の時の写真を飾る

 7歳の時の写真は遊園地で撮った写真

 私が車から降りるとき、ずっと握ってた大切なもの

母「今年はどの写真にするの?」

貴方「今年は…秘密!明日見せてあげるね!」

父「そっか、じゃあ明日を楽しみにしてるな!」

 その年は2つの写真ですごく悩んでいた

母「今日はもう夜遅いから寝なさい」

貴方「お父さんとお母さんは?」

父「もう少しで寝るから大丈夫だよ」

貴方「わかった!おやすみ!」

 「「おやすみ」」

 明日写真を見せるのを楽しみにして布団に入った

貴方「ん…、寝れない…」

 いつもは寝たら朝まで起きないのに目が覚めた

 春なのに凄く暑かったから

貴方「お父さん、お母さん…」

 何故か両親のところに足が進んだ

 両親の寝室の扉を開けると、目を疑った

貴方「何で…っ何で燃えてるの…?お父さんとお母さんはどこ…?」

 寝室に2人の姿はなかった

 火が燃え移っていく中、家中捜した

 すると…

母「A!!」

父「こっちに来なさいA!」

貴方「お父さん!お母さん!」

 すぐに2人の元へ走った

 2人は必死に火を消そうとしていたらしい

 でも出口にまで火が広がっていた

父「…A、今助けてあげるからな」

 父はそう言うと私の部屋に向かった

 そして窓を大きく開けた…

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燐タロ - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年3月2日 18時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
魅桜 - スッごく面白いです!更新頑張ってください♪応援してます(`・ω・´)ρ (2015年9月22日 11時) (レス) id: 165204335a (このIDを非表示/違反報告)
M - 紬さん» 笑笑(*^^*)確かに♪でも、左之さんは露出がやばくて新八さんは、ギャァーギャァーuうるさそう笑笑(*^^*) (2015年9月5日 0時) (レス) id: 7f80429ab2 (このIDを非表示/違反報告)
- 平助さん» 平助さんは、名前の通り平助君が大好きですね♪( ´▽`) 私も告白されたらOKします笑笑笑 (2015年8月30日 18時) (レス) id: 15a73ceb1c (このIDを非表示/違反報告)
- Mさん» 勉強教えて欲しいですね笑 そしたら授業中に絵を描いたり、小説のネタ考えないで真面目に満点目指すのに…笑笑 (2015年8月30日 18時) (レス) id: 15a73ceb1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紬*。 | 作成日時:2015年4月3日 17時

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