【薄桜鬼】トリップ少女の泡沫恋物語・第２章

泡沫３１　過去編 ページ1

貴方「パパ!ママ! おかえり!!」

貴父「ただいま」

貴母「A、ちゃんといい子にしてた?」

貴方「うん!（人１）、ちゃんといい子にしてたよ!」

　優しい父と母との３人家族

　共働きの両親が、仕事を終えて帰ってくるのは夜遅く

　寂しいときもあったけど、毎日が楽しかった

貴方「ママ!今度ね、美菜と公園で遊ぶんだ〜!」

貴母「あらぁ、また美菜ちゃんと遊ぶの?」

貴方「うん!」

貴母「そっか。美菜ちゃんとはちゃんと仲良くするのよ」

　幼い頃から幼馴染の美菜

　親同士が同級生という事もあり、家族ぐるみの付き合いだった

　両親の帰りがあまりにも遅いときは美菜の家出ご飯を食べたりしていた

貴父「A、パパ今日はお仕事早く終わって帰ってくるからな」

貴方「本当?!」

貴父「あぁ、本当だ」

貴方「じゃあ（人１）と一緒に遊ぼうね!」

　そんな約束をした夜は、楽しみで仕方がなかった

　そしてたくさん遊んでもらった

　遊び終わった後は疲れて眠ってしまった

　そんな毎日を過ごしていたある日

貴父「A、今週の日曜日どこか行きたい所はあるか?」

貴方「パパ、お仕事は?」

貴母「その日はAの誕生日でしょ」

貴父「どこでもいいんだよ」

　色々悩んで決めたのは

貴方「じゃあ遊園地に行って、観覧車に乗りたい!!」

貴父「去年も同じじゃなかったか?」

貴方「（人１）、パパとママと観覧車に乗るの大好き!」

　１年に１日だけの誕生日

　私にとって特別な日

　少ない時間の中、ゆっくり動く観覧車が大好きだった

貴母「今年は観覧車だけじゃなくて、お化け屋敷も泣かずに入れるといいわね」

貴方「泣いてないもん!」

　そして楽しみにしていた誕生日

　お気に入りの服、靴を身に着けて行った

貴母「結局お化け屋敷は泣いちゃったわね」

貴父「この後はケーキを買って家に帰ろうか」

貴方「うん!（人１）、苺がたくさん乗ってるケーキがいい!」

貴母「はいはい」

　そんな話をしながら時間を過ごしていた

　とても楽しい時間だった

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