あ ろっと おぶ…らぶ ▽１０

・ ページ15

今日はたくさん約束を破ったのだと、だからおねしょしてしまったんだと現実を突きつけられて、慧は後悔した。
光の言いつけをきちんと守っていればよかった。そうすれば、こんな恥ずかしい失敗だってしなかったのに…

慧の瞳には、また涙が滲んでいた。



「じゃあ最後の質問。おなか痛くないのに、おなか痛いって嘘ついていいの？」

「っ、…」

「慧？」

「んぅ〜…だってぇぇ…！」



明らかに声色が厳しくなった光に、慧はついに泣き出した。嘘をつくと父がいつも以上に怖くなることを、慧はよく知っている。



「だってじゃない。パパ、嘘はきらいだよって言ってるよね？」

「だって、だって…！」

「だって何？」

「…っ、だってねぇっ…はずかしかったもん…」

「慧の気持ちもわかるよ。知られたくなかったんだよね？…けど、お腹痛いって聞いて、パパ心配したんだよ？泣くほどお腹痛いなんて、大変な病気だったらどうしようって、本気で思ったんだからね」

「ふぇ、うぇぇんっ…ごめんなさいっ…」

「…今日のことおしおきするからね。少しお尻痛くなるよ？」

「！？な、なんでっ…やだっもうおねしょしない！」

「おねしょしたことを怒るんじゃないよ？寝る前の約束破ったことと、嘘ついたことを怒ってるの。その分のおしおき」

「んあ、やぁっ…ぱぱ、ごめんなさいっ！！」



ひょいと持ち上げられて、膝に座っていたのがあっという間にうつ伏せになった。

じたばたと全力で暴れて嫌がるので、ぱしりとパジャマ越しに小さなお尻を打つ。



「けーい？ばたばたしないの。ちゃんと受けなさい」

「ふぇ、ぇえんっ…ぱぱぁ、おしりペンペンいやっ…」

「嫌じゃない。どうしておしりペンペンされるんだっけ？」

「ひぅっ…うぇぇんっ…！」

「慧？」

「っふ、うぅ……けぇが、やくそく破って…うそ、ついたからぁ…」

「じゃあやっぱりおしりペンペンしないとね」

「うぅ…でもいやなのぉっ！！」



やだやだとぐずっているが、光は薄い青色のパジャマに手をかける。下着と一緒に下ろしてしまうと、まっさらなお尻が覗いた。



パチン！！パチン！！

「わぁあんっ！やだぁっ！」

パチンッ！！

「いたぁいっ！！」



光の手で包み込めそうな、小ぶりでかわいらしい、まだまだ子どもお尻。それを力を込めて打つ。

もちろん手加減はしているが、叩かれたところがほんのり桃色に染まっていた。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す