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夕方。遠征組が帰ってくる。
「たっだいま帰りましたぁ〜」
隊長の鯰尾の声が玄関に響く。
「おかえり!どうだった?」
「はい、全員無事に帰ってこれました!」
鯰尾が笑顔で擦り寄ってくる。
可愛いすぎる)))
はぁ〜どうしてこんなに藤四郎兄弟可愛いの、と頭を抱えて悶絶する。
遠征に行っていた各々は疲れたと言いながらそそくさと風呂場に行った。
「あ、陸奥守さん!!」
「んぁ?何言ってんだ、国広ぉ、陸奥守はまだ顕現してねぇだろ?」
「いやいや、兼さん!あの後ろ姿は陸奥守さんでしょ!ねっ、主さん!」
「そうそう、2人が遠征中に顕現したんだよね。他のみんなにも言ってなかったから言わないと^^;」
「僕でよければ、後で伝えておきますよ」
「ありがと!堀川っ!」
「へへっ、どういたしまして」
「んならぁさっさと言ってくれよぉあんず」
「ごめんごめん、兼さんw 兼さんに言うともしかしなくても陸奥守と昔の主通して犬猿の仲だったりしたら喧嘩勃発しちゃいそうで、」
「んなぁ事ねぇよw」
などなどと話しながら私はみんなの荷物を持って大部屋に向かった。
「お、主!大荷物じゃけん、もっちゃるぜよ」
彼の威勢のいい声が目の前で聞こえた。
「んぉ!!!堀川国広と、和泉守兼定じゃ!!まっことに久しぶりじゃのう!」
彼は私の荷物を半分持ちながら言った。
「よぉ、陸奥守。ちょっくら出てくるのが遅すぎちさじゃねぇかぁ?もう、とっくにこの俺が本丸を守ってるぜ」
「わしだって、今からこの本丸の先陣を切ってみせるぜよ??」
「んだとぉ?!!やんのか?!」
「飲み比べなら負けんぜよぉ??」
「どうどう、兼さん!!まずはお風呂に入りましょ?」
「国広ぉぉ、止めるんじゃねぇ」
「陸奥守も、やめよ?今はそんな時じゃないよね??」
「主よ、止めるでないぜよ」
2人からごぉぉぉという男の謎のオーラが解き放たれている。
私は、堀川とふたりで止めようとしたが無理だった。堀川は兼さんお酒弱すぎるのに…と頭を抱えていた。
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作者名:牛乳寒天 | 作成日時:2020年1月2日 10時