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「紅葉君、どういうことかな」
「私はあの子を戦いに巻き込みたくはないのじゃよ。記憶がない、自分の名を知ったばかり…。体は十八じゃが、中身はまだ幼子…」
悲しそうに話す尾崎に、森と中也は言葉をつまらす。尾崎の言っていることは間違ってはいない。が、森はすぐ口を開く。
「敵に情けは無用。使えるものは使う」
「リンタロウ最低!」
「エリスちゃん!?」
森の隣で絵を描いていたエリスが、クレヨンを森に投げつけながら叫ぶ。
「痛いよエリスちゃん!」
「コウヨウの話は私にもわかったわ!可哀想よ!」
「そ、そうだけどねえ…」
「もうドレス着てあげない」
エリスは森をゴミを見るような目で見たあと、Aが眠っている部屋へ入り、もう一度森を睨んで扉を閉めた。
「エ、エリスちゃぁぁぁぁん…」
「首領。アイツが入院していた病院は、マフィアの傘下に置いているところです。探偵社はそれに気づいているはず」
「何か対策を立てているようにしか思えんがのう」
「……仕方がない。もう少し待とうか。ところで二人とも、質問があるのでけれど」
「「なんでしょう?/なんじゃ?」」
どこから出したか分からないぐらいの、大量のフリル付きのドレス。エリスに着せるものかと二人は思ったが、サイズが違う。
「紅葉君。彼女の名はAだったね?」
「そうじゃが…」
「彼女に似合うの、どれだと思う?」
「首を切り落とすぞ?行くぞ、中也」
「は、はい…」
二人はすたすたと部屋を出ていく。森は残念そうにそっと机にドレスを置く。似合うもの選んだんだけどなぁと呟いた。
「…紅葉君の言葉もわかるけど、やっぱり今しないとダメだねぇ…。利用の仕方を変えようか」
「どうする気なのよ」
部屋からエリスがひょっこり顔を出している。森を見る目は、入る前と同じだが。
「エリスちゃんなら、分かるだろう?」
「…少しだけね。どうやってこっちに来させるの?」
「広津さんたちにでも頼もうかな」
「あっそ」
再びエリスは扉を閉める。森はグラスにワインを足し、一口飲む。
「紅葉君が怒ると怖いから、ちょっとは配慮しようかな。君」
「はい」
「広津さん、呼んでくれる?」
「はっ」
黒服の男に指示をし、またワインを飲んだ。今度は、怪しげな笑みを浮かべて_____。
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arena(プロフ) - あかりさん» 無言参加失礼しました…。読んでいただいて光栄です!ありがとうございます! (2018年1月29日 7時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! すごい面白いです これからも頑張って下さい! (2018年1月29日 2時) (レス) id: 59dc504c48 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - ちゅうや大好きさん» ありがとうございます! (2018年1月28日 13時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅうや大好き - すごく面白いです (2018年1月28日 12時) (レス) id: 2184bb70c3 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます。自分の作品の内容を忘れてしまう馬鹿ですが頑張ります!笑 (2018年1月22日 0時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:arena | 作成日時:2018年1月11日 21時