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『オスマンさん、ひとらんらんさん、私の過去聞いてくれませんか?』
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私は、魔法が当たり前とされる国で生まれました。
母「貴方、生まれたよ…女の子だ。」
父「よかったなライラ。」
優しい両親は、私に欲しがったもの全て与えてくれました。
それでも怒るときは怒るし、寂しいときは抱き締めてくれた。
だけどある日…………
『お母さんお父さん。私ね今日友達と遊びに行くの!!下町に行ってくるから遅くなる!!』
母「気を付けるのよー!!」
私は出来たばかりの友達と目一杯遊んでお土産をたくさん買って家に帰った。
家は…血塗れで、お母さんとお父さんは怪物に頭部を食いちぎられて死んでいました。
私は戦ったこともないのでただなき叫んでいました。
だけどお母さんは死にかけでまだ完全に死んでいなかった。
母「生きるの、よ。そして、私よ、り長く…………幸、せに」
そこで息耐えた。
『ぁああああああぁああ………』
泣いた、ただひたすらに。
お母さん、お父さんはもっと長くいきるはずだった。
たった一匹の怪物のせいで幸せを奪った。
そう、たった一匹の怪物のせいで。
気付いたときには怪物は臓物を口から全部出して、腹をぐちゃぐちゃに潰され死んでた。
私は魔力も多く、最初は不幸を寄せ付ける、とか言われたっけ。
だけどだんだん慣れました。
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この子は昔の俺に似ていた。
俺も昔はごく普通な家庭だった。
だけど盗賊のせいで家族を無惨に殺されて自分だけ生き残った。
俺は自分を恨んだ。自分は家族の命の代わりに相応しくない。
家族を殺した盗賊は目玉をくりぬかれて腹を日本刀でめったざしにされて死んでた。
人殺しの鬼と言われたっけ。
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作者名:m | 作成日時:2020年2月16日 22時