第七師団の復讐幼女 (ページ28)

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大丈夫だ。

いつもの街での聞き込みのときみたいにすれば平気だ。

それからは、片っ端に彼奴等がいそうな部屋を隅々にまで見た。

大抵この時間の兵士は自室にいるか外で見回りをしているはずだから鉢合わせることは殆どない。

たまに目があってびっくりされるときもあったが、そんな時は声をかけられてもすまし顔で通り過ぎて誤魔化した。

さて、こんな事をしているうちにアイツラがいそうな最後の部屋にたどり着いた。

ここは武器の管理室。

日露戦争が終わってからはほぼ使われなくなったから今は小さな廃墟みたいなもの。

静かな場所好きの彼奴等ならいそうな気がしてここへ来た。

早速重たい鉄の扉をぎぃぃぃという音をさせて開ける。

すると当然だが、中にはたくさんの人殺し道具があった。

私はあまり武器には興味はなく、いつも背負っている銃の名前も分からない。

でも、ここには珍しいものばかり。

面白い形をした大型獣から小型な銃まで揃っている。

そういえば昔鶴見中尉から聞いた。

他者から見たら人殺し道具でも、私の目から見たら美しい道具だった、とのこと。

私にはあまり美しいものにも人殺し道具にも思えないが。

そう思い、本題を忘れないうちに二人を探した。

が、

全然見つからなかった。

本当にアイツラはどこにいるんだ。

杉元のところへ行ったとは考えにくい。

いやでも、調べるところは調べ尽くした。

考えてみるとこんなに探して見つからないなんておかしい。

それに二人共そんなにヤワじゃない。

一等卒の中でもかなりのトップクラスなアイツラが私の蹴り一つでめげるわけがない。

しかも、狙った獲物は必ず仕留めるという厄介なおまけ付き。

それイコール杉元にかなりの憎悪を抱えていると考えると、、、、、。

どうやら私は大きな間違いを犯してしまったのかもしれない。