初めの一歩 ページ2
名前を書く手が震える。
「田端Aです！前は普通科高校に通っていました！よろしくお願いします」
なんども練習した自己紹介文を読み上げながら、にっこりと笑みを浮かべる。
クラス中から拍手が沸き起こり、つかみは完璧であることがうかがえた。
プロデュース科は新設ということで私はアイドル科の2年a組に入ることになった。
さすがはアイドル科……。
クラスを見渡すと、クラスメイトは全員美形で改めて自分が置かれている環境が分かった。
私、やっぱ変われるかも。
休み時間になると早速、男子生徒が話しかけてきた。
「やっほー！俺、明星スバル！田端Aさんだよね？よろしく」
「よろしくね！えっと、明星くん！」
流石アイドル科！
話しかけてくれる人の選択肢が男子しかいないとは……。
小学校と中学校で彼氏無しだった私には男子と話すことすらレアだった。
「明星、田端が困っているぞ。もう少し気を使って話しかけたらどうだ」
「大丈夫だよ！……えっと」
「すまない！紹介が遅れたな。氷鷹北斗だ」
「よろしくね。飛鷹くん！」
早速、2人の男子と話してしまった。
うまく喋れていたかは分からないが、普通科高校にいたときよりは遥かにスムーズに話せていたと思う。
大丈夫、ちゃんとリア充っぽい！
私は気合いを入れるつもりで震える手をぎゅっと握りしめた。
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みみか（привидение）(プロフ) - Knights を護る騎士でいたかったさん» コメありがとうございます！誤字の指摘ありがとうございます。以後気をつけようとございます。 (2017年9月15日 12時) (
レス) id: f0a2a3f6c0 (このIDを非表示/違反報告)
Knights を護る騎士でいたかった - 北斗くんの苗字は｢氷鷹｣ですよ！ (2017年9月14日 23時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみか（привидение） | 作成日時：2017年9月14日 18時
