23.メイド長様 ページ23
？「失礼します」
『…え、あ、はい』
ガチャン、と手慣れた様子でドアを閉め、黒いスカートを揺らせながら歩いてきた女性。
ak「はじめましてA様。メイド長のアキと申します。
幹部に抜擢されたとのこと、有名人ですよ、存じ上げております」
『………』
さらに綺麗な手付きでティーポットとカップを机に起き、「床に座っては寒いでしょう」と毛布まで持ってきてくれた。
メイド長って。
アキさんのふわふわとした茶髪のポニーテールから、白い机の上と下に散らばる紙が見えた。
…不味い、回収しないと。
一気に注意がそっちに傾く。
おもむろに立ち上がり、なんとなくのように見せかけて紙を拾う。
まとめて雑にホルダーに突っ込み、机の角に置いた。
ギリギリセーフ。
ak「では私はこれで。何なりとお申し付けください」
一礼して部屋を出ようとする姿に、僕は違和感を覚えた。
『…メイドってなんですか』
ak「えっ」
なぜ人が人に世話をしてもらうのだ？
少なくとも僕の中にそんな文化はインプットされていないはず。
ak「…何が言いたいんですか？」
『僕は自分の身の回りの事は自分でやる。起こしに来なくてもいいし、服をおいてもらわなくてもいい。
そんなんじゃ此処を出た時に何もできなくなってしまうからね。
どれだけレベルが高くとも気にしないでもらっていい』
本当にこの城は不思議だ。
そもそもメイドの存在を聞いたのも昨日の車内だった気がする。
誰だったっけな…
また頭に手を添えていると、メイドさんがあんぐりと口を開けた状態から戻り、こう言った。
ak「左様です…、そうですか、じゃあそうします。仰せのままに…は今だけです」
にこりと笑い、黒い服を翻しながら部屋を出て行く。
…問題はここから。
城の作りは主に上が客室だったりするので、取り敢えず下に降りてみれば幹部の方が見つかるかもしれない。
真新しい、下の方が薄緑のクリアホルダーを山から引っ張り出し、小脇に抱えて部屋を出た。
…あ、白い鍵が僕の部屋か。
鍵を閉めてから、幅の広い豪華な螺旋階段を降りた。
tn「…Aちゃんおらんくなってる」
赤い男が隣のドアを見て、そう呟いたのは数分後。
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鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ！作品！？作品が好きですか！？嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか？ (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音 | 作成日時：2019年8月28日 15時
