私の主 ページ3
「お隣いいかね?お嬢さん」
私はクスクス笑う。
『レイリーも散歩してたの?』
そう言ってレイリーの方を向く。
「まぁ、そんなところだね」
ご飯を待ってる間、レイリーにルフィとの修行の話を聞いた。
ルフィは相変わらずのようで、聞けば聞くほど会うのが楽しみになっていった。
ルフィの話を聞いたからか、無意識に口が動く。
『……実はね。あの日あの戦場で、ルフィの覇気をまともに受けたあの時に、"ルフィが私の主"なんだって、本能で感じ取ったんだ。私の種族が覇気を使えない理由は、誰かに仕える存在でなければいけないから。昔そんな話を聞いた事があって……って、何話してんだろ。恥ずかしいから忘れてね』
下を向いて笑う。
話していると、いつの間にか時間も経っていたらしく、頼んでいた料理が目の前に。
『うまそ〜!!!』
早速ご飯に手をつける。
「はっはっは!君は見た目に反してよく食べるな」
レイリーは笑ってこっちを見る。
『美味いもんはいくらでも食える自信あるよ!』
喉が乾いたのでお茶を頼んで飲む。
『ぷはぁ〜!』
レイリーは私の食べっぷりを見てずっとニコニコしていた。
『そういえば、他のみんなはいつ頃に来ると思う?1ヶ月以上かかる見込みならまた別の島に行こうかと思うんだけど』
「うーん、恐らくだが、1週間以内に誰か1人は来るだろうね」
ならここにいる方がいいか。
『辛抱強く待ちますか……』
ご飯も食べ終え、夜のシャボンディ諸島を見歩く。
この時間帯だと既に閉まっている店もあり、あまり見るものはなかった。
諦めてホテルを見つけ、そこに入る。
チェックインを済まし、部屋に入ってベットに寝転がる。
『風呂は明日でいいか』
窓から街の景色を見ながらワインを飲む。
ホテルに来る途中で買ったやつだ。
この見た目だと外で安易に飲めないのだ。
『うめぇ〜……お酒さいこー』
体がだんだん温まってくる。
『早くみんなに会いたいな……みんなどれくらい成長したかな。見た目も変わってたりして…へへ、私はなんも変わってませんが…………はぁ……そういえば、仲間が2人増えたって言ってたな。骨とサイボーグだっけ。見たら分かるかな。どう自己紹介しよう……』
延々と独り言を言う。
そうして徐々に重くなる瞼。
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作者名:ぐろこ | 作成日時:2023年3月10日 2時