【gnsn】ふわふわまくら (ページ4)

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奔狼領の少年◈レザーページ4

奔狼領には狼族と呼ばれる特殊な種族が住んでいると言われている。その種族に育てられた少年が1人、獲物の狩りをしている。

長めの銀色の髪の毛が陽の光に反射し、赤い瞳は獲物を捉えている。

鋭い雷元素の爪を振り下ろし獲物は一瞬にして捕らえられた。
やはり思いっきり狩りをするのは気持ちが良い。

「レザー！」

近くの茂みからそう自分の名前を呼ばれ目線をやると、最近ベネットの紹介で知り合った少女が居て、こちらに手を振っている。

「A…なんで、ここに？」

「冒険者協会の依頼でさ、ちょっと魔物を倒しに」

そう言ってにこやかに返事をする。

しかし、ここは奔狼領。魔物の他にも危険な動物もいる。自分のルピカである狼もこの子に手を出してしまうかもしれない。

「…オレ、ついていく」

「え！いいの？ありがとう！」

そういうとAは嬉しそうに目を輝かせる。

この子はルピカではないし、知り合って長い訳でも無いけど…

この子が傷つくのは嫌だ。