検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:13,525 hit

第2話 始まりの夜 ページ7

静かな夜
レバル村の林の中
機械仕掛けのフクロウやコウモリがカチャカチャと金属音を立てて活動している
林を照らす明かりとなるのは空に浮かぶ月だけだ

?「…っと、よし今のところは誰にもバレてないな」

林の中で
小さく声を漏らしている目元までフードを被った人物がいる、手には棒付きキャンディが握られている

?「あー、ったく…リンリィもビデオも口うるさいのよ…後継だからーって…興味ないのよそんなこと」

ブツブツと文句を言いながら
歩きながら手に握っていたキャンディを口に含む

ー…?の目線

しばらく歩くと
林の向こうから月明かりとは違う明かりが見えて来た

どうやら屋台の明かりのようだ

?「…何だかんだ、ここまで脱走できたの初めてかしら」

ここからどうするか考えて立ち止まっていると
向こうから男が2人組歩いてくる
どうやら城の騎士達のようだ

男騎士1「お嬢ちゃん、ダメだろこんな夜中に歩き回っちゃあ」

男騎士2「親御さんが心配する、早く帰りなさい」

…肩宛の紋章を見る限り階級はあまり高くはない
見習い憲兵か、腹立たしい私が誰か思い知らせてやる

?「…私を誰だと思ってるんだ?お前達」

男騎士1「いやな?夜遅いし変なやつに絡まれたくないだろ?」

男騎士2「それに、俺達も面倒ごとは勘弁して欲しいからな」

?「…そうか、なら悪いな、これから面倒事になるぞ」

そう言い放ち
フードを上に上げる騎士達の中で私の顔を知らない者は居ない

男騎士2「!?」

男騎士1「あー!?シャオン王女様ぁぁぁ!?」

?「じゃあな」

そう言い放ち走り去る
もちろん2人は追いかけてくる

そう私は
このレバルの王女シャオン
姫として民のため?
こんなつまらない人生送りたくない、その一心で
城からよく逃げ出す

逃げ出したって生きていく宛がある訳では無い
それでもこんな人生から逃げたかった

走り続けても限界がある
そう思い近くの民家に逃げ込む

シャオン「はぁはぁ…っクソ、しつこい奴らだな…」

?「きゃっ!だ、大丈夫?そんなに汗かいて…」

シャオン「追われてるんだ暫くかくまいな、さい…」

部屋の奥から出てきた娘に私は驚いた
目の前に居るのは、ただの農娘
ただ一つ注目するとしたら
…私と顔のよく似た娘だ


そうこの夜が始まりだ
私の、これからの人生が
そして、この国が大きく変わる

いや、世界を巻き込んだ物語が始まる事になるとは思ってもいなかった

第3話 罠→←第1章



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

龍尾(プロフ) - めっちゃ楽しいから続きが気になる (2018年10月28日 21時) (レス) id: ea4ac1e525 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たけぴよ。 x他1人 | 作成日時:2017年4月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。