元ヴァンパイアの妹２【おそ松さん】

嘘だろ？ ページ2

おそ松side


Aが目を覚ました


だけど……目を覚まして俺達に向けて発した言葉はとても冗談と受け取りがたいものだった


だけど、冗談と受けたいと思っちゃうんだよなぁ……


おそ松「え？…あ、ははっ！冗談だよな？A」


俺の口からは現実から目を逸らしたいと言う思いで、そんな言葉が飛びたした


俺達をヴァンパイアから無害のヴァンパイアに…人間に戻してくれたAが俺たちの記憶がないだなんて……思いたくもなかった


しかしAは、少し眉を顰めながら俺達に言った


「あの……貴方達は誰ですか？私は………どうしてここに…？」


どうしても現実を受け止めたくない俺の肩をポンッと誰かが叩いた


カラ松「……おそ松、これが現実だ」


次男のカラ松だった


カラ松にはいつものイタさが一つもなかった。


そんな真剣な表情と悲しそうなカラ松の目をみて、ここでようやく俺はこれが現実だと受け止める


おそ松「ああ……ごめんな、カラ松」


俺は自分でも気づかないうちに左手を後ろにやり、思い切り左手を握りしめていた


カラ松「………」

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