22話 ページ22
「えええっ!!!
煉獄さん、ご結婚されてたの!?」
蝶屋敷。
煉獄に付けた監視役の隠が、大急ぎで帰ってきたかと思ったら、
「花柱殿!
炎柱殿については、お内儀に全てお願いして参りました!
隠による監視は無用かと!」
そんなことを報告してくるものだから、
カナエは度肝を抜かれた。
「どうしましょう、お祝いも渡してないわ!
しのぶ!しのぶ〜!」
***
上弦との交戦で負傷したあと、よほど心配をかけたのかA殿がますます世話焼きになってしまった。
右腕の骨が砕けてしまい、また左手の指も三本折ってしまったため、蝶屋敷では着替えにも難儀していたが(とてもではないが蝶屋敷の女子たちに手伝わせるわけにもいくまい!)、
帰宅してからはA殿が甲斐甲斐しく介助をしてくれる。
だが………
「A殿……!」
『はい、なんでしょう?』
「頼む!食事を口まで運ぶのは、どうか勘弁してほしい!」
『あら、でも左の手もそれでは、食べづろうありませんか?』
「〜〜……、だがあまりにも恥ずかしい!」
『誰も見てません!さあ、』
だが、務めて明るく、気丈に振る舞うA殿を見ていると胸を衝かれる思いがした。
そうだ、思い出してみれば母上も、俺が任務から戻った日や、昇格した日は、こうしていつも以上に側に居てくれたように思う。
「ごめんくださあい!」
不意に、玄関で来客の声がした。
「む!俺が出よう!」
この声は、甘露寺だ。
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やも - 冨岡夢の作品を読んでこちらも拝見させてもらいました。やっぱり文章が綺麗に洗練されていてとても好きです!素敵な作品ありがとうございました。 (2020年5月7日 14時) (レス) id: be623916d5 (このIDを非表示/違反報告)
イトカワ(プロフ) - Rさんさん» コメントありがとうございます〜!変な文章どころかありがたい文章です…今のところ続きは書いてなうのですが、書くことがあればこの小説にリンクでも貼ろうかなと思ってます! (2020年4月15日 21時) (レス) id: 218c4f48c9 (このIDを非表示/違反報告)
Rさん - 完結おめでとうございます!コメントするの初めてなのですが変な文章になってないでしょうか?とても感動しました!続きなどあれば是非教えて下さい!素敵な時間ありがとうございました (2020年4月15日 14時) (レス) id: f96fb724ca (このIDを非表示/違反報告)
イトカワ(プロフ) - 炎さん» 一気読みできるテンポを狙って書いていたので、コメントうれしいです、励みになります!読んでいただいてありがとうございました! (2020年3月30日 15時) (レス) id: f96b77b227 (このIDを非表示/違反報告)
イトカワ(プロフ) - ss好きの923chanさん» ありがとうございますー!読んでいただけて嬉しいです。また思いつけば短編でも書こうかなとは思ってます! (2020年3月30日 15時) (レス) id: f96b77b227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イトカワ | 作成日時:2020年3月27日 23時