21話 ページ21
コホン、と小さな咳払いが聞こえて、
「炎柱殿。
私めは花柱殿より、自宅待機に合わせてあなたが無茶な鍛錬をしないよう監視役としてつけられましたが、
どうやらその必要はなかったようですね。
奥様、とりあえず3日は訓練刀も握らせないでください。
こちら、蝶屋敷から預かった自宅での療養に関する覚書です。
花柱殿へは、奥様に一任したとお伝えします、では!!」
一気に喋って紙束を荷物置きに置くと、黒子のような服装の彼はものすごい速さで出て行った。
あとあと杏寿郎さんから聞いた話では、本来、くだんの無事を知らせる蝶屋敷からの速達は、ここではなく実家に届けられるはずだったらしい。
が、使いとなった杏寿郎の烏は言いつけを破り、実家ではなくここへ来た。
文を読んで大急ぎで煉獄のお家に駆け込んだから、あちらにとっては烏が届けるか私が届けるかの違いだったのだけれど。
文を読んで、またお母さまと抱き合って泣いた。
「烏も、A殿がよほど気がかりだったのだろうな!」
杏寿郎さんは、未だしがみつく私を抱えたまま、得心した様子で言った。
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やも - 冨岡夢の作品を読んでこちらも拝見させてもらいました。やっぱり文章が綺麗に洗練されていてとても好きです!素敵な作品ありがとうございました。 (2020年5月7日 14時) (レス) id: be623916d5 (このIDを非表示/違反報告)
イトカワ(プロフ) - Rさんさん» コメントありがとうございます〜!変な文章どころかありがたい文章です…今のところ続きは書いてなうのですが、書くことがあればこの小説にリンクでも貼ろうかなと思ってます! (2020年4月15日 21時) (レス) id: 218c4f48c9 (このIDを非表示/違反報告)
Rさん - 完結おめでとうございます!コメントするの初めてなのですが変な文章になってないでしょうか?とても感動しました!続きなどあれば是非教えて下さい!素敵な時間ありがとうございました (2020年4月15日 14時) (レス) id: f96fb724ca (このIDを非表示/違反報告)
イトカワ(プロフ) - 炎さん» 一気読みできるテンポを狙って書いていたので、コメントうれしいです、励みになります!読んでいただいてありがとうございました! (2020年3月30日 15時) (レス) id: f96b77b227 (このIDを非表示/違反報告)
イトカワ(プロフ) - ss好きの923chanさん» ありがとうございますー!読んでいただけて嬉しいです。また思いつけば短編でも書こうかなとは思ってます! (2020年3月30日 15時) (レス) id: f96b77b227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イトカワ | 作成日時:2020年3月27日 23時