第３話 ページ3
肩をとんとんと叩かれて後ろを振り向くと知らんやつだった。
「なぁ、お前。監督生と仲良いだろ？」
「いやそんな仲良くないけど」
「放課後B組にいるように言ってくれないか？」
またか、よくある伝言パッドだ。
自分から渡せないから代わりにラブレター渡してくれだったり、連絡先教えてとか、様々なことを言われる。
俺に断る選択肢はないのかよ。したらしたでめちゃくちゃ機嫌悪くなったりするし、嫌がらせするやつもたまにいる。
「悪いが君、後にしてくれないか。彼に用があるんだ」
その声にAと男は振り向く。スカラビアの副寮長だ。男は「え、あ…」とあたふたしてAに念を押すように頼んだからなと言って去っていく。
「用ってなんですか」
「別に用なんて何もないが。困っているように見えてな、余計なお節介だったか？」
「いえ、助かりました。ありがとうございます」
「本当に思っているのか？」
ジャミルの視点からすると失礼な態度にでも見えるのか。素直に礼言ったつもりだった。
「見ているとお前もなかなか大変そうだな」
「いや、別に…俺は」
「あーゆーのほぼ毎日あるんだろう？」
「まぁ、そうですね…」
面倒ではあるが、そこまで俺に被害があるわけではない。今のところは。
「小耳にしたんだが監督生はヴィル先輩と付き合っているのか？」
「へぇ、そうなんですね。初めて聞きました」
どんだけ色んな人と付き合ってる噂がたってんだよ。噂流してる奴誰だよ。この噂がガチだったら気色悪いけど。
「相変わらず無愛想だな」
「すみません、そんな風にしてるつもりないんですけどね」
同じ学年じゃないからそこまで関わりないし。なんなら親しくない。どういう風に接していいのか分からない。
苦手なんだ、人付き合いが。
だからよく人を誤解させて怒らせてしまったり傷つけてしまったりする。
監督生と違って愛嬌もなければ、彼女のように他人を思いやる気持ちなんて微塵もない。
よく比較されるけど、俺は俺で監督生は監督生。違う人間なんだから違って当たり前だ。比較する方がおかしい。
「元の世界の情報は得ているのか？」
「さぁ？監督生が知っているんじゃないですか？帰りたがってますし」
「お前は帰りたいと思っていないのか？」
「帰りたいと思ってますよ。ここだと俺、使えないですから」
するとジャミルは呆れたようにため息を吐いた。
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原(プロフ) - ももももももつつつさん» 返信がかなり遅くなってすみません。今回はエースがメインなのでバスケ部を多めに入れてみました.ᐟ.ᐟ書いていて楽しいです> < 更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (
レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - 檸檬さん» 返信がかなり遅くなってすみません。今作は監督生と男主の文章を練っているつもりなので嬉しい言葉です(；；)更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - くぁぁぁぁあ！！！ストーリーも面白いし、ジャミル、フロイドの会話も面白い！！！バスケ部最高！！！頑張ってください！！！！ (2023年2月8日 2時) (レス) @page25 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すごい面白かったです！！監督生ちゃんの葛藤とか、男主くんの感じとか全部好きです！！御身体に気をつけて更新頑張ってください！応援してます(*^^*) (2023年2月8日 0時) (レス) @page25 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて大変嬉しく思います☺️更新頑張ります！ (2023年1月19日 10時) (レス) id: 767bd22d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：原 | 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/x_hara_?/)
作成日時：2023年1月11日 18時
