第2話 ページ2
「ご機嫌斜めですね」
声を掛けたがフルシカト
ギザギザの歯が覗いて見える。
フロイド・リーチ、監督生と同じくらい有名。違うと言えば悪い意味で有名人。
彼の情緒はよく分からない。ころころと気分が変わる。何故フロイドが今機嫌が悪いのかは今回だけは分かった。
「監督生ー!俺がやるよ」
「は?俺がやる」
「横取りすんな、俺だわ」
監督生を取り巻く奴らにフロイドはイラついている。
「小エビちゃんは悪くないんだけどさ、このままだと小エビちゃんが仕事覚えれないし。お前と同じくらいに入ったのに小エビちゃんあんまり仕事出来てないんだよね…」
「それは彼女に非はありませんね。間違っても監督生にキレちゃダメですよ」
「当たり前じゃん。アイツらに何度か言ったんだけど、小エビちゃん目の前にすると忘れんのかな。陸の雄が忠実すぎてウケるんだけど」
「とは言いつつも、フロイド先輩も監督生のこと結構気に入ってるじゃないですか」
フロイドは上機嫌になって「まぁね〜」と答える。急に肩が重くなったと思ったら、フロイドが体重を乗せて肩に腕を置いてきた。
「小エビちゃんて、トド先輩と付き合ってるって噂聞いたけどマジ?」
「いや知らん。初耳ですね」
「お前ほんと可愛くないね。愛想笑いの1つも出来ないのかよ」
「ありがとうございます、照れますね」
「褒めてねーよ。ま、でも同じ寮に住んでおきながら小エビちゃんと何もないの?」
「残念ながら何もありませんね。俺は監督生に興味がないので」
フロイドはふぅんと相槌を打ちながら、じっと目を合わせてくる。
「雄からすると小エビちゃんみたいな女の子は理想だよ」
「そうですか、じゃ頑張って下さい」
「別に付き合いたいと思ってねえし」
監督生に興味がないというより、そもそも人に興味がないんだが。たまに干渉するタイプの人間がいるが全く理解出来ない。
興味が無いから知ろうと思わないし。自分のパーソナルスペースに入ってくんなとしか思わないんだが。
「そう言えば、元の世界はどうなってんの?」
「さぁ、どうなってるんでしょうね」
「他人事かよ」
この学園生活が続けば続くほど、日に日に元の世界のことを忘れてるような気がする。自分の顔が元の世界ではこんな顔じゃない気がするけど気にしてもしょうがない。
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原(プロフ) - ももももももつつつさん» 返信がかなり遅くなってすみません。今回はエースがメインなのでバスケ部を多めに入れてみました.ᐟ.ᐟ書いていて楽しいです> < 更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - 檸檬さん» 返信がかなり遅くなってすみません。今作は監督生と男主の文章を練っているつもりなので嬉しい言葉です(;;)更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - くぁぁぁぁあ!!!ストーリーも面白いし、ジャミル、フロイドの会話も面白い!!!バスケ部最高!!!頑張ってください!!!! (2023年2月8日 2時) (レス) @page25 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すごい面白かったです!!監督生ちゃんの葛藤とか、男主くんの感じとか全部好きです!!御身体に気をつけて更新頑張ってください!応援してます(*^^*) (2023年2月8日 0時) (レス) @page25 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて大変嬉しく思います☺️更新頑張ります! (2023年1月19日 10時) (レス) id: 767bd22d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:原 | 作者ホームページ:https://marshmallow-qa.com/x_hara_?/)
作成日時:2023年1月11日 18時