さとくん、寒い? しょーちゃん、痛い? 12 ページ40
和也Side
和「A〜、ごめんね、一人にしちゃって。」
「ううん。いーの。
さとにぃとしょーにぃ・・・・おねつなんでしょ?」
.
お熱だからしょうがないよって、意味だよね?
Aはこういうとき、気を使い過ぎちゃうからなぁ・・・
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ここ数日は智にぃと翔にぃのことばっかりで、
Aのことかまってあげられてなかったから。
きっと寂しい思いしてるはずなんだ。
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強がってるだけなんでしょ?
ほんとは甘えたいよね。
一緒にいてほしいのに、一生懸命我慢してくれてるんだよね。
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和「A。」
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俺が両手を広げて“おいで?”ってすると、
Aの表情がぱぁ〜っと明るくなって、ぎゅっと俺に抱きついてきた。
やっぱ寂しかったんだよね・・・ごめんね。
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和「A〜、何かやりたいことある?
何でもいいよ〜。今日はAのやりたいことをやろう。」
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「ん〜っとねぇ・・・・・・あのねぇ?」
和「うん。なぁにぃ?」
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「あのねぇ・・・・さとにぃとしょーにぃに会いたい。」
和「えっ・・・・・それは・・・・」
.
それはちょっとできないぞ〜。
Aに移ったりでもしたら大変だ。
.
.
和「A、もっと別のことにしようよ。
智にぃと翔にぃはもう少しすれば会えるから。ね?」
「やだぁ〜・・・あいたいよぉ・・・・」
和「う〜ん・・・・・・・」
.
もう泣きそうになっちゃってるしなぁ・・・
一瞬だけならいいかな・・・
.
.
和「じゃあ・・・・・ちょっと会うだけだよ?
お部屋入るときはマスクして、お部屋でたら手洗いとうがいちゃんとしてね?
お約束できる?」
「うんっ!!」
和「ふふっ。
よ〜し、じゃあ行こうか。
智にぃと翔にぃ、寝てるかもしれないから、静かに入ろうね?」
.
.
.
準備をしてからAと一緒に部屋の扉をそぉ〜っと開けると、
すぐに翔にぃの泣き声が聞こえてきた。
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あぁ・・・起きちゃってたんだ・・・
.
.
“今は機嫌が悪そうだから、またあとにしようか。”
そう言おうとAの方に振り向くと、
そこにはもうAの姿はなかった。
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えっ・・・どこにいった??
.
.
.
雅「あれ? A。どうしたの?」
.
速っ・・・・もう部屋の中に入ってたのね。
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年9月28日 23時
