花粉症 9 ページ9
雅紀Side
和「A、ただいま。
ちゃんといい子にしてた?」
「んっ・・ﾋｯｸ・・・・・かじゅにーー!!」
.
久しぶりに和の声を聞いて安心したのか、
Aは和に両手を伸ばしながらぽろぽろと涙を流し始めた。
.
和「よしよし。
おにぃいない間にいっぱい頑張ったんだね〜
えらかったなぁ〜」
.
Aをギュッと抱きしめて頭を撫でてやっている和。
俺まだ何も説明してないのに、
Aが病院行ったってこと、和はわかってたんだね。
.
和「おめめ痛い痛いだったの?」
「ん・・・・やなの〜」
和「ん?・・・・・」
智「A、花粉症になっちゃったんだよ。
たしか・・・スギだったかな。
で、ちょっとだけぱちぱちが痛かったから、怖くなっちゃったんだよね?」
和「あら。
そりゃ大変だ。おめめぱちぱちしなきゃ、もっと痛い痛いになっちゃう!!
ほら、和にぃのお膝ごろんしてみような〜」
「ふぇ〜ん・・・・いたいのやだぁ〜」
智「だいじょうぶだよ、A。
もう痛くないから。ほら、おめめギュッてしないで?」
.
和がAの頭を、俺が体をそっと固定した。
和「A、おにぃのお顔見てごらん?
ほら、おめめ開けて〜。ギュッてしちゃだめだよ?」
.
和の言葉に反応して、Aの目から少しだけ力が抜けた。
そのタイミングを見計らって、智にぃが一瞬で目薬をさしていく。
.
「うえぇぇぇん!!」
和「だいじょうぶ、だいじょうぶ。
ほら、ぱちぱちしてごらん?」
.
どうしても目をぱちぱちしてくれないA。
智「ん〜・・・・まぁ、少しは入ったかな。
よしっ、じゃあおしまい!!」
和「おしまいだって。
頑張ったね〜A。
痛かった?」
「ﾋｯｸ・・・うぇ〜ん・・・いたっ・・・くないーー!!」
雅「ははっ(笑)
よかったね〜A。痛いの治ったね。」
.
なんで痛くないーー!!って叫んでるの(笑)
まぁ、痛くないってわかってくれただけいいか。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
