花粉症 4 ページ4
雅紀Side
雅「A〜頑張ったね〜
智にぃ、やっぱ花粉症っぽい?」
智「そうだね。調べてみないと確定はできないけど。
一応耳鼻科で診てもらった方がいいかな。
僕が斗真に連絡しとくよ。
和いないから大変だとは思うけど・・・雅紀ごめんね?」
雅「まぁ、なんとかなるでしょ。
斗真優しいし。
智にぃまだ患者さんいっぱい待ってるんでしょ?
Aは俺だけで大丈夫だからさ。」
智「うん、ごめん。
どうしてもダメそうだったら連絡して?」
雅「わかった。じゃあ智にぃありがとう。
Aも、智にぃにありがとうって。」
.
「・・・・・・・ありがと。
ねぇ、もうおうち帰る?」
智「もうちょっとだけ。
違うお部屋行ってさ、おめめとお鼻治してもらっておいで?
それ終わったらおうち帰っていいからね〜」
「んぅ・・・・・もうやだぁ〜」
雅「泣かないの〜
ほらA、雅にぃと一緒にいこう?」
.
俺は泣いているAを抱き上げると、
智にぃにお礼を言って診察室をでた。
.
智にぃには一人で大丈夫なんて言っちゃったけどさ、
ほんとはかなり厳しよね。
耳鼻科ってただでさえ大泣きなのに、
それに加えて先生は知らない人なんだよ?
.
斗真は和の友達で俺んちにもよく来てたからAも会ったことあるけど、
覚えてるわけないだろうし・・・
.
あぁ・・・・和がいてくれたらなぁ・・・
.
.
.
耳鼻科の待合室に行って待つこと数十分、ようやく名前が呼ばれた。
.
斗「あっ、雅にぃお久しぶりです。
Aちゃんも、僕のこと覚えてるかなぁ・・・」
.
斗真は俺のことを雅にぃって呼ぶんだよね。
たぶん和がそう呼んでるからだろうけど。
.
Aはというと、疲れてうとうとしていたからしばらくは静かだったのに、
斗真の顔を見た瞬間泣き出しちゃった。
.
雅「ごめんね〜
A人見知りなんだ。」
斗「えぇ、智にぃから聞いてます。
和がいたらよかったんですけどね・・・
Aちゃん、今日は僕で勘弁してね?」
.
ビクビクと怯えきっているA。
これ・・・大丈夫なのか?
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
