92話 鼓動 （またタイトルかわった ごめんちゃい ページ2
涙が感情となって溢れ出す
泣いてる間グレイは大丈夫だ 大丈夫と繰り返し言ってくれた
だんだん落ち着いてきた私は涙を拭い、そしてはっと気づく
あ)「みんなの傷はどうなったの！？」
グレイの体は包帯巻きでどうみても傷が治ってるようには見えない
グ)「あぁ、ガゼルが治してくれてるから心配ねぇよ」
グレイが微笑むが私は嘘だと感じてしまった
あ)「嘘だ、ガゼル兄の魔法は本来治癒魔法じゃないのにあんなみんなの深い傷簡単に治せるわけがない」
私はちらりとグレイの方を見ると、グレイはため息をつき私の頭を撫でた
グ)「隠し事はしても無駄かよ・・・」
あ)「っていうことは？」
グ)「ナツ、エルザはもう２、３日すれば治るらしいが俺とサードってやつはもう少しかかるらしい まぁ俺は歩けるけど魔法を使うのはやめろっていわれちまったけどな」
笑いながらグレイは言う
あ)「・・・。 嘘だ 歩くのだってままならないくせに 傷みせてよ」
グ)「ぜってぇみせねぇ」
あ)「なんで？」
グ)「お前に血を見せたくないから」
グレイは私の頭を撫でるのをやめた
そして私の両手に自分の手を重ねた
グ)「お前の手が血に濡れるのをもうみたくないから」
あ)「でもグレイあんだけ血がでてて生きてるのって奇跡なんだよ？ 何かあってからじゃ遅いんだ 私はグレイを失いたくない・・・だからお願い 傷をみせて」
おそるおそるグレイの手をにぎると、とくん とくん というグレイの心臓の音が少しだけ伝わってきた
まるで俺は大丈夫だから 生きてるから大丈夫とでもいうように、正確にリズムを刻んで私の手に伝えてくる
グ)「その気持ちだけで十分だ」
その手の鼓動を聞いていたらもう治癒をさせろなんていえなかった
あ)「でも」
グ)「じゃあ今日は一緒に寝てくれねぇ？」
あ)「・・・ふぇ？」
グ)「だから一緒に布団の中で寝てくれって・・・」
グレイの声がだんだん小さくなる
私はそんなグレイが可愛くて小さく笑った
グ)「笑うなよ！せっかくがんばっていったのによぉ(やっと笑った)」
あ)「ごめんごめん そんな事でいいなら・・・きてグレイ」
グ)「本当にいいのかよ」
あ)「うん だって今グレイを離したらグレイが消えてなくなっちゃいそうだから」
グ)「大丈夫だ俺は消えない」
グレイは淡く微笑み｢おじゃまします」とAの布団にもぐりこんだ
93話 分からない気持ち（最後のほうだけあなたＳＩＤＥ→←91話 守るべきもの、守りたいもの
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
斑鳩(プロフ) - 超面白いやん！小説サイコー☆ (2013年4月18日 15時) (
レス) id: f9fc7efdef (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 私も弓道部です！・・・もう引退してしまいましたが。部活に学校に大変だと思いますが頑張って下さい！ (2012年10月5日 16時) (レス) id: 102b3bc549 (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 更新はゆっくりでかまいませんよ!!自分のペースでやってください!!Fightです!!!! (2012年9月30日 22時) (レス) id: 6ec7a7d5ed (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - この小説大好きデス。更新がんばってください！！ (2012年9月29日 7時) (レス) id: 47d1777f5d (このIDを非表示/違反報告)
ウグイス - 部活頑張ってください！応援してます！更新楽しみにしてます！ (2012年9月21日 21時) (携帯から) (レス) id: c723092bf3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月夜上 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/gray18/
作成日時：2011年6月4日 14時
