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-深澤目線-
『は、あ…っ…』
深｢A、深呼吸しろ、いい？｣
急に胸の辺りをおさえてうずくまったAの顔を覗き込むと、明らかに様子がおかしくなっていた。
正直顔なんて見なくてもわかってた。いつもAが纏ってるフェロモンの匂いは濃くなるし、その衝撃がすごくて俺の手も震えたぐらいだった。
一生懸命息をしようと肩を上下させてる姿が本当に苦しそうなAを見て、俺は欲 情なんてしないと頭に叩き込む。
けど、熱っぽい声で辰哉先輩って呼ぶ声に引き寄せられて目を合わせたのが最後。
俺の中でギリギリの所を保ってた理性が音を立てて切れた。
このまま触れようもんなら何をするかわからないのは自分でもわかった。
深｢A…｣
名前を呼ぶと熱をもったAの目は揺れて、いつの間にか俺の前から居なくなっていた。
深｢だめだって…っ｣
Aが離れたことで徐々に落ち着いていく頭で、必死に自分の本能を抑え込む。
俺のものにしたい。
俺だけのものにしたい。
ツガイにしたい。
深｢はぁ…っ｣
Aが逃げ込んだ教室なんてすぐわかる。
空きっぱなしになっている1番近くの教室の扉へ足を向けながら、落ち着け落ち着けと心の中で繰り返す。
ヒートに触発されて自分の息もあがるし、早くAに触れたくてたまんない。
でも、肩を震わせて泣いているAを見て、このまま勢いで…なんてことはしたくないと強く思った。
深｢辛いよな、こんなに泣いちゃって…。もう大丈夫、俺がなんとかしてあげるから｣
触れたいと思った本能か、単純なAへの思いで抱きしめたのかは正直わからなかった。
ただ、Aの少し安心したような顔を見て良かったと思えた。
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紅彩(プロフ) - わーぉさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！引き続き頑張って更新していただきます。お気遣いありがとうございます！ (2021年8月29日 14時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます！更新されるのを毎回楽しみにしていました。次のお話も気になり待ち遠しいです！無理なくよろしくお願いいたします！ (2021年8月29日 13時) (レス) id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - お返事ありがとうございます。応援してます。 (2021年8月29日 13時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - しゃもさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいですし、次も頑張れます。引き続きよろしくお願いします！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 楽しみすぎて更新が待ち遠しい程でした。次も楽しみにしてます！、 (2021年8月29日 10時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩
| 作成日時：2021年8月9日 20時
