《チョコレートじゃないとだめですか≫まふまふ ページ1
*
春に近づいているというのにこの寒さは何なんだろう。
一度外に出ればバレンタインと言うイベントで浮き足立った人たちと沢山会うことになりそうだ。
そうだ。というのも私は外に今出ることのできない状況だからである。
私の隣で寒い寒いと言いながらぎゅっと手を握ってくる彼の手は…
「……ねぇ、まふくん
私外行きたいなぁ……」
「ダメ!」
寒いもん、ダメ。と私の外出についてくる気なのだろうか、
嫌々と私の手を握ったまま首を横に振るまふくん。
ひんやりと冷たい彼の手は私では離せそうにない。
こんな風にわがままになるまふくんも可愛いけれど。
今日は2月14日
よくわからない文化が芽生えた日でもある。女の子が男の子にチョコレートを渡すというね。
昔から、お世話になっている人にチョコレートを渡すことにしている私は、
今日も渡しにく人のために手作りでトリュフチョコを準備していたのだ。
可愛い彼氏さんのわがままで、渡しに行けなくなるのは少し…困る。
手だけではなく、ついにはぎゅっと抱きつかれる事になっているので動こうにも動けない。
「A、甘い匂いするね、」
「……あぁ、チョコの匂いかな」
耳元で話すのはやめてほしい、
息がかかってくすぐったい。
まふくんはぎゅーっと可愛いらしくぬいぐるみにするみたいに私を強く抱きしめる。
*
*
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵香(プロフ) - 星野 詩-Hoshino uta-サブさん» 了解です (2018年2月11日 14時) (レス) id: f27868d81a (このIDを非表示/違反報告)
星野 詩-Hoshino uta-サブ(プロフ) - 葵香さん» 参加者の者です。えっと、企画ホームページが砂糖。さんの方にあるのでそちらにコメントをお願いします。 (2018年2月11日 13時) (レス) id: c511165715 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ