* ページ49
その夜
『じゃ乾杯だね! 』
「おう!カンパーイ!」
「再会に乾杯!」
仕事が終わってから私の家で3人集まってお酒を飲む。
「また、こうやって3人一緒におれて嬉しいで俺」
「何言うてるんですか志麻くん。それは僕と同じですよ」
『そうだよ、私も同じだよ。2人がいなくて結構さみしかったんだから』
思わずそう言えば2人はいたずらっ子みたいに笑って
「そーかそーか!寂しがり屋のAちゃんは俺らがおらな寂しかってんなー!」
「全く〜仕方ないですねー、Aは。ほらよちよちー笑」
『ちょ、ちょ、撫でないでよ!笑』
2人にぐしゃぐしゃと髪を撫でられる
数十年前より大きいその手にどこか安心した。
2人の手が離れてから、髪を軽く整えて『ちょっとまってて』と言って私は席を立ち冷蔵庫に向かった
もちろん、2人のために作ったチョコレートを取りに。
紫色のリボンで結ばれた、志麻用のチョコレートと、黄色のリボンで結ばれた、センラ用のチョコレートを手に2人の元に戻る
『志麻、センラ』
「ん?」
「どないしたん?」
『毎年、渡せなくていつも友達にあげてたんだけど今年は2人に渡せてよかったよ。』
そう言って2人にそれぞれチョコレートを差し出すと、2人は目をぱちぱちさせてから嬉しそうに笑ってぎゅっと抱きしめてきた
「嬉しい……ありがとうな…毎年作ってくれててんな…」
「まさか、毎年作ってくれてたなんて…ありがとうA」
『ふふ…どういたしまして』
久しぶりに感じる2人の体温に安心した。
『来年も渡したいから会いに来てね』
「「もちろん」」
来年も、2色のチョコレート作って待ってるから。
今から、来年が楽しみだな
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵香(プロフ) - 星野 詩-Hoshino uta-サブさん» 了解です (2018年2月11日 14時) (レス) id: f27868d81a (このIDを非表示/違反報告)
星野 詩-Hoshino uta-サブ(プロフ) - 葵香さん» 参加者の者です。えっと、企画ホームページが砂糖。さんの方にあるのでそちらにコメントをお願いします。 (2018年2月11日 13時) (レス) id: c511165715 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ