131 気遣い 11 ページ31
ＪＢ side
カチャッ
ようやくヨナが戻ってきた…
グレーの…
ダボダボ長袖長ズボンジャージを身にまとい…
バスタオルを頭に被ったまま…
さっきからキッチンでテンパってる…
ＪＢ「どうした？」
ヨナ「ん？だって早く食べて早く寝ないとでしょ？」
スリッパをパタパタさせながら…
ケーキを食べる準備をしている…
ＪＢ「ったく慌てすぎ(笑)…」
ヨナ「でもだって…」
ＪＢ「しかもこんな遅い時間に普通に食わねぇしな(笑)…」
笑いながらチーズケーキを手で掴み…
ヨナの口に入れてやった…
ＪＢ「どうだ？」
ヨナ「んん…はぁ美味しい…」
どれどれ俺も…
ＪＢ「ヤバ…なんだこれ？」
とても…
あんな寂れた珈琲店の…
年老いた婆さんが作るケーキではない…
ケーキのデザインも…
今風の洒落た感じだ…
ヨナ「こんな美味しいケーキ…生まれて初めて食べた…」
ＪＢ「俺も…」
ヨナ「また行くでしょ？
またテイクアウトして来てよ…」
ＪＢ「だな…ってかヨナ？」
ヨナ「ん？」
ＪＢ「ちゃんと拭いてねーだろ(笑)？
肩まわりがびしょびしょ…」
ヨナ「アハ…アハハハ…
早くケーキ食べなきゃってそればっか考えてたから…
てかジェボムだってまだ全然乾いてないじゃん？
あっそうだ！」
慌てて洗面所からドライヤーを持ってくると…
俺の後ろにまわって…
俺の濡れた髪を丁寧にドライヤーで乾かしてくれる…
ＪＢ「なぁ？」
ヨナ「ん？なになに？」
ＪＢ「人に乾かしてもらうのって最高だよな…」
腕組みしながら…
静かに目を閉じた…
ヨナ「毎日…スタイリストさんにしてもらってるでしょ？
ってかジェボム…今って目…開いてんの？閉じてんの？」
ドライヤーの風をわざと俺の顔に浴びせている…
ＪＢ「は？ったく俺を小馬鹿にすることばっか言いやがって！
いい加減にしろよ(笑)！」
ヨナ「あ…怒った…アハハハ…」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年10月10日 20時
