まん選組！全員出動！part2！！ (ページ7)

今日:4 hit、昨日:25 hit、合計:4,779 hit

私も思い付きませぬ...... ページ7

比左子side

｢なーるほど、ココ最近の事件の真犯人は偽の茜ちゃんだったんだね～｣

そう言いながら茜ちゃんと連れてこられた子を見比べる。
雰囲気や顔はともかく、体格は同じといっていい程よく似ている。
仮面を付ければ誰1人として気付く人はいない。

｢まあ、真犯人も分かりましたし、非エリートとしては充分な実績かと｣

後ろから声が聞こえ｢ん？｣と振り向くと、異三郎と勲がいた。そう言えば買い物帰りだったんだった。
非エリートと呼ばれた茜ちゃんは少しイラついたのか、顔をちょっとだけしかめていた。

私は、2人に近づいてニコッと微笑みかけた。

｢茜ちゃんはご苦労様、殺さずに捕まえてきてくれてありがとうね。
それで、ソッチの君は～......いろいろお話聞いて良いよね？｣

イラッとした分には及ばなかったけど、機嫌を取り戻してくれた茜ちゃんは、偽茜ちゃんを縛ってあるロープを渡してきた。
私は再度｢ありがとう｣と言ってから、偽茜ちゃんの方を向いて話しかけた。

｢じゃあまずは、名前聞いても良い？なんて呼べば良いか分からないし。
後、犯行動機となんで茜ちゃんに化けてまでやったのかも......ね？｣
｢お前に話す事なんか無いよ、この"ババア"｣

予想外の返答に私は一瞬驚いた。そして今度は茜ちゃんに話しかける。

｢茜ちゃん......拷.問部屋ってどこだっけ｣

その言葉に反応した偽茜ちゃんが怯えた表情で私の顔色を伺う。
そして直ぐに涙目になる。

多分、その時の私の表情はなによりも恐ろしい真顔だったんだろう。

｢まあ......わざわざあの部屋に連れてかなくても良いよね。車で街中引きずり回せば何か話す気に___｣
｢あああああ！！！！！！おおおお思い出しましたぁ！！！話します！！話しますからそれだけはご勘弁を！！！！！！｣