バケモノを守りたいと願った兎 ページ34
茜side
…暖の様子が明らかにおかしい。
血を求める獣のような雰囲気だ。
「暖…もしかしてお前…二重人格か…?」
……素直な感想がこれだった。
でも暖は反応を返してくれない。
ただ僕の血を狙っている、そんな感じだろう。
「…ふふっ。」
殺されるかもしれないというのに僕は少し笑っていた。
そしてゆっくりと暖に近づいた。
暖は刀に手をかけていて今にでも斬りかかってきそうだ。
そのまま暖の目の前に立った。
「…斬りたいなら斬ればいい。僕は暖の仲間…そして、親友だ。人斬り蒼茜と言われた僕も、友達と殺り合う気なんてさらさらない。…だから、殺るんだったら殺ればいい。…あと一言。……裏切って…ごめんな…。」
……これは僕の素直な気持ちだ。
暖に伝わっていたらいいと思うのと一緒に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、さっき流したはずの涙が零れ落ちていた。
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ミル(プロフ) - 更新しました! (2016年3月11日 22時) (レス) id: c8256e4a78 (このIDを非表示/違反報告)
暖(プロフ) - 遅くなってすいません!更新しました! (2016年3月6日 23時) (レス) id: f0aa921e9e (このIDを非表示/違反報告)
弾音ルリ(プロフ) - 編集終わりました! (2016年2月14日 12時) (レス) id: 79540104a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - 遅くなりましたwww終りました! (2016年1月30日 21時) (レス) id: c8256e4a78 (このIDを非表示/違反報告)
弾音ルリ(プロフ) - 編集します!(DSから来てるミルです!) (2016年1月29日 2時) (レス) id: 79540104a0 (このIDを非表示/違反報告)
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