腹筋フェチな前田さん。2

東京の人怖… ページ30

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何とか岩泉のお説教から抜け出した。



岩泉って、普段は優男で天然で可愛いのに、怒ったらなんであんなにかわいくなくなるんだろう((







……ちゃんと入部するかどうかってのも考えなきゃ。



及川とかも、休憩の時入部してってずっと言ってくるし



てゆーかあいつの首の、やつ…どうにかして欲しいんだけど。(気まずい)



あ、あと研磨の件も…


あれは考えない方がいいのかな？


いや、……あぁもー！





「考えることいっぱいすぎて破裂しそう…」




『おやおや、これはこれは。


前田のAさんじゃあないですか。』






この声……この大腿四頭筋と前脛骨筋と長指伸筋は！((





「黒尾」



黒尾「その考え事ってのに俺は入ってねーの？」



「入ってない。」



てゆーかそのニヤニヤ顔そろそろどうにかしろ。



黒尾「え〜…じゃあ、」






ｸﾞｲｯ､



「はっ？」





ｼﾞｰｰｰｰｰ…




「ちょっ、まっ！！」




黒尾「ふっ、」





急に腰触られたかと思えばそのまま引っ張られ、



私の着ているジャージの襟を噛んで右手でチャックを下ろされた。




そこ(首)はっ、……





黒尾「やっぱり…」





ﾁｭｯ、




「っ〜、！？」





そして次の瞬間、及川にされた時と同じような、軽い刺激が首に伝わった。




黒尾「今日はジャージ上まであげてんなーって思ったら…


これ、」



及川の付けた方を指さす黒尾。



やばっ……



「ただの虫刺されだから…ほら、今夏だし…」



黒尾「へぇ〜…虫刺され、ねぇ？」




普通にイケメンなのやめて欲しい。



バレー部顔面偏差値狂ってる。



でも、こんなの…、




「……黒尾は、誰にでもこういうことする訳…」




黒尾「えっ…、」




そう言うと、驚いたような顔を見せた。




何、図星って訳ですか。




「からかうのはやめて。」


黒尾「…気になる。」





「え？」




今何て…



少し私の声に被せたように聞こえた。




黒尾「あんたの行動一つ一つが、すっげー気になる。」





「っ、！？」



黒尾の思わぬ言葉に声が出ないほど驚いた。



黒尾「大人しそうな顔して、実は小悪魔で変人な所とか。」



変人は余計だろ。


まぁでも、確かに((



黒尾「実は物凄くスタイルが良くて、意外とシャイな所とか。」



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