【原神】八神目〜璃月編〜 (ページ46)

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鍾離「選び終わったことだし、「夜泊石」を持って……」

ﾊﾟｲﾓﾝ「おい！待て、半額にはなったけど、タダじゃないんだぞ！」

支払いもせずに早速次の場所へと向かおうとする鍾離をパイモンは慌てて引き止める

鍾離「ああ、すまない、また支払いのことを忘れていた。
　どれ………うん……ない」

ﾊﾟｲﾓﾝ「何が？」

鍾離「モラがない。恥ずかしながら、また手落ちがあった」

空とパイモンは額に手を当てて大きなため息をついた

空「お金を気にしない璃月人がいるなんて……」

パイモンは目の前の「モラ」という大きな壁に頭を悩ませる

ﾊﾟｲﾓﾝ「どうする、結構な額だぞ……あっ、そうだ、「公子」から資金を貰ってた
　よな」

空「一応、持ってる」

ﾊﾟｲﾓﾝ「足りるか店主に確認してもらおうぜ」

空はズッシリと重いモラの入った袋を店主に渡す

店主は中身を見て笑顔で頷いた

「十分です。半額なら、ちょうどこれくらいになります……多少足りてませんが
　問題ありません」

『ごめんなさい』

ユリスはぺこりと思い切り頭を下げた

店主は最初はびっくりしていたものの、笑顔でユリスに頭を上げるように言った

鍾離「ああ、モラの件が解決したならそれでいい。夜泊石を玉京台に持って
　いくぞ、あそこで儀式を行う予定だ……」

ﾊﾟｲﾓﾝ「1モラも出してないくせに、よく言うよな！」

空「今度はお金を用意してください」

空がため息混じりに言うと、鍾離は難しい顔をして腕を組み顎に手を当てて考え込んだ

鍾離「ああ……努力はする、今回の件は礼を言う」

鍾離先生にとってモラを持つっていうことは難しいことなのですね

そんなことを考えながら玉京台まで夜泊石を運ぶ

鍾離「「夜泊石」をここに置いてくれ。すでに宝石の加工を請け負う職人を呼んで
　ある、あとで儀式に必要な器具を作ってくれるはずだ。
　そういえば急いでいたから、まだ「公子」に会えてないな、職人への
　支払いは……」

空「あとで公子に教えよう……」

ﾊﾟｲﾓﾝ「そうするしかないな。ところで、ここが……「送仙儀式」の会場に
　なるのか？」

ユリスは少し悲しい顔をしながら玉京台を見渡す