【原神】八神目〜璃月編〜 (ページ36)

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『セーレの過去を知っているなら尚更、ね……』

鍾離「どうしてお前はその子の我儘を止めなかった？」

鍾離は少し睨みながら言う

『私に止める権利なんてないわ……私はこの子に”憑いている”ものに過ぎないん
　だもの。人生をどう生きるのかはこの子次第……私はその手伝いをしている
　だけよ』

鍾離「よく言う」

鍾離は少し鼻で笑いながら言うと、セーレはクスッと笑った

『相変わらず私のことは嫌いなのね』

鍾離「ああ、セーレは嫌いではないが、”お前”は嫌いだ」

『まあ酷い』

セーレはクスクスと笑う

鍾離が呆れたようにため息をつくと、セーレの瞳が青色に戻った

鍾離「では店に戻るとしよう。すまなかったな」

『え、あ、はい……』

ユリスは先ほどの記憶がないため、状況が理解できていない中、鍾離の後を追いかけて店に戻る

そして個室に戻り何事もなかったかのように席に戻る

ユリスはまだ状況整理ができておらず、目を丸くしていた

空もパイモンも「何があったんだ？」と疑問に思いながらも、何事も無かったかのように話を戻した鍾離の話を聞く

鍾離「話を戻すが———俺なら、お前たちに岩王帝君の仙体に会わせられる」

ﾊﾟｲﾓﾝ「なんだって！？」

ﾀﾙﾀﾘﾔ「ははっ、驚くことはないよ。「天権」凝光の企みのせいで、岩神の仙体は
　隠されてしまったけど…まあ、まずは鍾離先生の話を聞こう」

タルタリヤは遠回しにパイモンに「静かにしてて」と言い、鍾離は話をする

鍾離「岩王帝君は仙人たちの祖だが、仙人の一人だ。璃月数千年の歴史を見て
　いくと、仙人が去っていく傾向は紛れもない事実としてある。
　なぜなら時代が変わったからだ———絶雲の間を訪れた時、そういう変化を
　お前たちも感じただろう」

空「七神の岩神も、仙人？」

仙人たちが隠居しているのはそういう意味もあるのでしょうか

鍾離「岩神には様々な尊名がある。契約の神、商業の神、武神モラクス、岩王帝君
　 ……その中に「仙人」ももちろん含まれている。
　見ての通り、仙人の時代は遠ざかりつつあり、人の時代こそが徐々に現実と
　なりつつあるんだ」

『………』

鍾離「昔、仙人が去ると盛大な儀式が執り行われていた。
　それが璃月の伝統だ。しかし、今回の件については七星までもがその伝統を
　蔑ろにしている……見ていられない」