【原神】八神目〜璃月編〜 (ページ34)

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そして苦笑しながら北国銀行を後にした

コツコツと靴が木材に当たる音がする

朱色は太陽に照らされて赤く綺麗に反射させてみせた

階段を降りて大通りに出ると、建物の階段の前にタルタリヤの姿があった

ﾀﾙﾀﾘﾔ「やぁ、来たね。約束は果たしたよ、君たちを助けられる人———
　「岩神の仙体が七星によって隠された」という難題を解決してくれる人を
　見つけた」

タルタリヤはニコッと笑った

魔眼(目)を使って見ても嘘の色はない……本当なのだろう

パ「で、そいつはどこにいるんだ？「琉璃亭」にいるのか？」

ﾀﾙﾀﾘﾔ「ああ、ついてきて。
　接待を———いや、この国でいう「食事会」というおもてなしを用意した」

そしてタルタリヤに続いて琉璃亭の中に入る

入り口に立っている人は、タルタリヤに気づくと両手を合わせて一礼した

「公子様、ようこそいらっしゃいました」

歓迎の意を見せ、そして後ろの扉の方へ手を流した

「個室をご用意いたしました、鍾離様がお待ちしております」

中に入り、案内された方へ行くと、丁寧な所作の男性がお茶を堪能していた

タルタリヤが笑顔で軽く挨拶をして、空とパイモンは初めて入るお店に感動している

パイモンはお店の中をクルクルと見てからこちらに飛んでくる

男性はお茶を飲もうとした時、空とユリスとタルタリヤに気づいて笑顔で座るよう促した

ﾀﾙﾀﾘﾔ「紹介するよ。こちらは稼業人で、「往生堂(おうじょうどう)」の客卿(かっけい)、鍾離先生だ」

空「往生堂？」

ﾀﾙﾀﾘﾔ「うん、璃月で「往生堂」のような仕事は、どうしても「稼業人」との
　商売を避けられないからね。
　俺たちファデュイは、こういう……影の下を歩くお友達と付き合うのが
　好きなんだよ」

タルタリヤが笑いながら言うと、パイモンは「影の下を歩く……」と少し引っかかるようで、タルタリヤの言葉を繰り返した

鍾離「初めまして。お前たちがモンドで活躍した噂を耳にしたことがある」

ﾊﾟｲﾓﾝ「稼業人……影……人を「往生」……あっ！まさか、「往生堂」っていうのは……」

パイモンは何かが繋がったようにハッとする

鍾離「そうだ、お前の想像通りだ」

ﾊﾟｲﾓﾝ「ひぃ———！」

パイモンは小さな悲鳴をあげて、後退りをする