【原神】八神目〜璃月編〜 (ページ29)

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いつもより動きの速い遺跡守衛は空とユリスに突っ込んでくる

森の小道から少し出て開けた場所で障害物を駆使しながら、なんとか倒すことに成功した

そしてヘトヘトになりながら、その幽霊の女の子を説得しようとするが、女の子は楽しそうにぴょんぴょん跳ねながら独特なリズムの歌を歌っている

「ヒルチャールのお兄さんが病気になった♪……」

ﾊﾟｲﾓﾝ「はぁ……はぁ……やっと捕まえた、大変だったな」

「ヒルチャールのお姉さんが看病して♪……」

ﾊﾟｲﾓﾝ「お化けだからって怖がらせるのはよくないぞ！
　ちゃんと分かってるのか？」

「ヒルチャールのお兄さんが薬を飲んでも治らない♪……」

相も変わらず歌を歌っているお化けにパイモンは「話を聞けって！」と怒る

するとお化けも少し考えてから、快く頷いた

「……分かった。冥ちゃん、もうお客さんたちをからかったりしないよ。
　今度は、空お兄さんとユリスお姉さんが冥ちゃんと遊んでね。もしお兄さんと
　お姉さんが来てくれなかったら、冥ちゃんが探しにいくから……」

ユリスは少しかがんで微笑んだ

『大丈夫なのです。またいつか来ます、それまで待っていてくださいね』

「分かった」

『ありがとうございます』

そして冥ちゃんとも遊ぶ約束をして、もうお化けが悪さをしないということを、シェフに伝えに行く

顔はとても青ざめて、体をぶるぶる震えさせていたが、空の話を聞いて顔を明るくした

「な、なんだ！？もう祟ったりしないと、お化けと約束した……！？
　す、すごいじゃないか。この言笑、感服したぞ。
　少し時間をくれ、最高の杏仁豆腐を作ってやる」

先ほどとは打って変わって明るい顔で話すシェフ

よっぽどお化けが怖かったらしい……

そして一階のキッチンに戻る

「ハハッ、手の調子が戻ってきたぞ、よし」

空も満足サラダを作り、シェフからもらった杏仁豆腐と空の特製満足サラダを持って、もう一度魈に会いにテラスへ向かう

すると、行ったらもう既に魈は来ていた

魈は気配を察し、空とユリスの方をチラッと見てから振り向き、少し呆れたように言う

魈「……またお前たちか」

ﾊﾟｲﾓﾝ「待て！まだ消えないでくれ！」

空は先ほど作った料理を差し出す

魈は少し関心を持ったようで、少しばかり嬉しそうな顔をした