【原神】八神目〜璃月編〜 (ページ16)

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空「分かった……探してみるよ」

『今回は許すけど、二度としないように』

忠告をすると、その人は膝から崩れ落ち、嬉しそうに空とユリスに拝んだ

「お、おお！慈悲深き仙人の使いよ、感謝いたします！
　もう二度とこんなことはしないと誓う……」

少し呆れながらも山道を降りる

ﾊﾟｲﾓﾝ「仙人がどこにいるか聞きたかったけど……あいつ、今は兄弟のことしか
　頭にないだろうな」

パイモンは呆れたように、後ろで喜んでいる李丁を横目に見ながら言う

『そうですね……』

ﾊﾟｲﾓﾝ「えっと……確か李当は、この「琥牢山」の「琥珀」に閉じ込められてるって
　言ってたよな。山道に沿って登ったらしいから…うん、オイラたちは
　山道に沿って下へ行こう。周りの琥珀に気を留めながら、人探しだ」

そして山道の周りにあるたくさんの琥珀を壊しながら歩いた

けれどなかなかその李当の姿はなく、中にはヒルチャールやスライムがいるばかりだった

もういくつ壊したかわからないという時、中から人が出てきた

少し驚きつつも話しかけると、その人は激しく咳き込み、膝に手をついて息を荒くしていた

「ゴホッ！ゴホッ……ゴホッゴホッ！」

『大丈夫ですか……！？』

ユリスは心配そうな顔をしながら駆け寄り、背中に手を添えて回復魔法をかける

するとその人もだいぶ落ち着いたようで、横目に空とユリスを見る

「俺はいったい……あなた達が助け出してくれたのか？感謝する……」

その人は胸に手を当てて一礼する

そして顔を挙げるとハッとした

「そうだ！俺の兄弟を見かけなかったか？名前は李丁、俺と一緒にこの山に
　来たんだが」

その人はいきなり青い顔をして腕を組み、顎に手を当てて考え始めた

「まさか兄弟も、俺のように琥珀に喰われたんじゃ……」

騒ぎ出す前に空は慌てて止める

空「彼は山頂にいるよ」

その人は空の言葉にホッと一息ついて安心する

「山頂にいる？ってことは無事なのか……ありがとう、俺も兄弟を探しに行こう。
　もう途中で琥珀に喰われないように気をつけないとな……」

その人は慎重になりながらも、山頂へ続く道を進んでいった

空とユリスも後を追いかけ、山頂に戻ると、李丁と李当が嬉しそうに話し合っている姿が見えた