【原神】八神目〜璃月編〜 (ページ14)

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削月築陽真君「我に一つ案がある。しかし、我の独断では
　危うい、仙人たちに知らせる必要があるだろう」

そして削月築陽真君に「禁忌滅却の札」を持って仙人へ会いに行き、言伝を頼まれた

理水畳山真君(りすいじょうざんしんくん)と、留雲借風真君(りゅううんしゃくふうしんくん)はこの絶雲の間にいるらしいが、会えるかは縁次第らしい

それともう一人の、降魔大聖(こうまたいせい)の護法夜叉(ごほうやしゃ)が「望舒旅館(ぼうじょりょかん)」にいるらしい

まずはこの絶雲の間にいる二人の仙人へ会いに行くことにした

『では、最初に理水のところへ行くことにします。ありがとうございました』

ユリスは礼儀よくお辞儀をする

すると削月築陽真君は少し優しい声でユリスに言った

削月築陽真君「大きくなったな」

ユリスはその言葉に少し驚きながらも、顔を上げて笑顔で答えた

『ふふっ、それはもう随分昔の話でしょう？』

削月築陽真君「我はつい先刻のことのように覚えておる」

『ありがとうございます。あの時はとても楽しかったのです』

削月築陽真君「なら良い。
　さあ、先を急ぐがいい」

削月築陽真君はそう言って山の上へ飛んでいってしまった

ユリスはそれを見届けると、空とパイモンの方へクルリと体の向きを変えた

『それじゃあ行きましょう。削月のあの反応を見るに、二人の住んでいる
　場所は変わっていないみたいです』

ユリスが笑顔で言うと、パイモンは少し目を見開きながら言う

ﾊﾟｲﾓﾝ「お前は仙人とも面識があるのか……」

『少しです』

そんな話をしながら理水畳山真君が住んでいる仙境まで足を運んだ

大きな山を山道に沿って登る

そしてその頂上には、仙術の掛けられた岩が見え、その手前には池が広がっている

着いたみたい……って、あら？あの人は……？

池のところには一生懸命岩山に向かってお祈りをしている人がいた

「仙人様、お助けください！お願いします…俺ら兄弟に慈悲を！
　仙人様、どうか……どうか……」

空「どうしたの？」

空が声をかけると、その人はビクッと体を震わせ、こちらへ振り向いた

「お、お前たちは……誰だ？どこから……」

ﾊﾟｲﾓﾝ「こっちが聞いてるのに……」

その人はまだ混乱しているようだった