【原神】八神目〜璃月編〜 (ページ13)

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ﾊﾟｲﾓﾝ「実は……」

パイモンが話をしようとした時、後ろから叫び声が聞こえた

「犯人がいたぞ！こんなところまで逃げていたとは！」

後ろをバッと振り返ると、二人の千岩軍がこちらを指差していた

そんな！

もうこんなところまで！？

「隊長、これ以上「絶雲の間」には入れませんよ……」

「し、仕方ないだろ、犯人を捕らえるのが最優先だ！」

ユリスは心配になって削月築陽真君の方を振り返ると、削月築陽真君は呆れたようにため息をついた

削月築陽真君「……騒々しい。彼らを送り返せ。だが殺生をしてはならぬ」

『はい』

空とユリスは絶雲の間の外にいる千岩軍のところへ突っ込み、寸止めのところで戦闘不能にした

たくさんの数の千岩軍が送り込まれてきて、寸止めも難しくなってきたが、削月築陽真君との約束を守るために、ギリギリのところで頑張った

そして千岩軍を追い返したところで話を戻す

削月築陽真君「さて、本題に戻ろう———旅人よ、来訪の理由を述べよ」

ﾊﾟｲﾓﾝ「実は……」

パイモンは璃月港で起こった事件と、璃月七星の行動を全て話した

すると、削月築陽真君は驚いたように呟いた

けれどその言葉の中には憤りも感じられる

削月築陽真君「言語道断……実に嘆かわしいッ！！！
　璃月七星……失望したぞ」

『削月……』

ユリスが心配そうな顔をしながら、慰めようと手を伸ばすが削月築陽真君は続ける

ユリスもそれ以上は手を伸ばさなかった

きっと今の彼には届かない言葉

数千年を共にした帝君を亡くすことは、そう簡単に受け入れられるはずがない

削月築陽真君「「迎仙儀式」の途中で帝君が暗殺された上に……帝君が暗殺された
　後……儀式を見に来ていた一般人に容疑を被せたと！？」

ある程度怒りを吐いたところで、削月築陽真君は落ち着いたのか少しの間黙った

削月築陽真君「………旅人よ、汝が濡れ衣を着せられていることは理解した。
　だがユリス。その身分であれば疑われないだろう」

ユリスは胸の上で拳を握りしめ、少し俯いた

顔を上げると少し寂しそうな顔をしながら言った

『いいえ、そういうわけにはいかないのです。少なくとも今は……』

削月築陽真君「そうか」

削月築陽真君が頷くと、ユリスもつられるように頷いた