4話 ページ6
やけに体が軽い気がした。
凝り固まった身体中の痛みが無くなっている。
これは待ち望んだ。生を断つことが出来たからだろうか？
体は暖かい何かに包まれておりとても心地いい。
？？
右側がやけに暖かかった。
感覚がある。
詰り、俺は生きている事がわかった。一体 誰が俺を助けたのだろうか？？
『ぅっ……』
ゆっくり目を開けた。朝日が差し込んできていて部屋を明るく照らしていた。
ゆっくり右を見れば、お世辞でも大きいとは言えない俺の布団に男が寝そべっていた。
そう……男だ。
「おや？起きたんですね。」
玄関の方からドアを開ける音と共に声が聞こえ、起き上がる。
『っ…………』
突如、体に痛みが走り。動きが鈍くなってしまった。
「嗚呼、無理しないでください。 お茶を持って来ました。飲めますか？」
男は玄関からこちらにやって来て俺にお茶を差し出してくる。
俺はそれを手で制止し受け取らなかった。
『それよりも質問だ……なんで、あの時のアンタがここに居るんだ？ お前は誰なんだ？ 何故、俺を助けたんだ……なんで……助けた……』
お茶を差し出した男は、駅のホームで俺を引き止めた人物だった。
おやおやと、眉を潜めながら男は俺の前に腰掛けた。
「僕達は、貴方を稚魚の時から傍観していたものです。その中で、僕達は貴方に情が移ってしまった……だから、助けたかったのです……」
腰掛けた男は、ぶっ飛んだ事を言った。
『傍観？？詰り、見ていたって事か？お前達はストーカーが何かなのか？？稚魚って赤ん坊って事か？でも、お前達はどう見ても俺と同い年じぁ……』
「何て説明したら分かりやすいでしょうか？ひとつ訂正出来るのは、残念な事に僕達はAよりも……多分ですが生きた時間は短いと思います。」
漠然とした言い方に、関心が薄れていく。
『まぁ……もうなんでもいいよ……今だったら黙っとくからさっさと出てってくれない？』
俺は早くこの邪魔者を消し去り、今度こそ解放されたくて堪らなかった。
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そぅ - 画力、分けて( ﾟдﾟ)ﾎｽｨ… (2020年9月14日 21時) (
レス) id: 9f170fb38f (このIDを非表示/違反報告)
いおり - 微笑ましい…。見ていて、癒されました!!これからも楽しく読ませていただきます!! (2020年8月16日 18時) (レス) id: 5ad600b11d (このIDを非表示/違反報告)
突然変異体(プロフ) - ゆきなさん» なめこです、分かりにくくてすみません。 文はのんびり書いております。優しい言葉ありがとうございます (2020年8月10日 21時) (レス) id: 8afb678107 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - キ○ピ○かな？wフロイド推しです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2020年8月10日 21時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
突然変異体(プロフ) - シャドウさん» ありがとうございます！フロイドはやっぱり幼いこと組み合わせても同い年感覚が有りそうでこうなりました。 オクタっていいですよね (2020年7月31日 10時) (レス) id: 2990125dab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：突然変異体 | 作成日時：2020年7月14日 23時
