解釈違いなんだよなぁ!! ページ14
.
モブAっていうのは、モブAなんだよなぁ。
キラキラとした東京の街のような彼ら。
それを見つめながら、
だいぶ後ろの方から歩く。
住む世界が違うというのは知っていたし、
そこまで関わりも持ちたくないのだ。
だって、それは違うから。
解釈違いって話。
幸代さんを取り囲む面々を見ながらも、
どうして私はここにいるのか、
と改めて考える。
体育の時に助けたからって理由ならば、
なおさらに分からなかった。
「ごめんね、渡会くん。
そんな純粋な瞳を向けないで、
やましい気持ちでここにいるから、私は。
本当にごめん、やだ、怖い。
保護者だれぇ!!??」
渡会「え!!!俺角田さんと話したいですよ!!」
「そんなことは聞いてないんだよ!!
え、なんで!?またあれか、あれだな!?
幸代さん守ったから、ってやつだな!!」
渡会「はい!!」
「チェンジ!!!!!
私はこの子の純粋さに勝てない!!!」
自販機ぐらいの高さのある渡会くんからの、
圧がすごい。
そんな会話を繰り広げていたのならば、
メガネをかけている男の子が間に入り、
渡会くんの口を塞いでいた。
セラフ「なぎちゃん、」
四季凪「先輩が困ってるからやめなさい、タライ。」
渡会「えーー、俺も仲良くなりたいだけだって。
角名さんは?どう思います??」
「解釈は一致だけど、帰ってどうぞ。
私は陽キャたちとは関わりたくはない。」
四季凪「それを言うなら、
幸代さんとの関わり解釈違いですけどね。」
「それは!!………そう、解釈違いすぎる。
私がここにいるの解釈違いだもん、やだ、助けて。」
四季凪「認めるの秒過ぎでは?」
奏斗「立ち止まらずに進んでください。」
途中からの現実に解釈違いを直視してしまった。
舌噛み切ろうかな、なんてことを思いながら、
立ち止まったのならば、風楽くんに後ろから、
ひょこっと顔を出されて言われる。
それにビビっては、体勢を崩し転びそうになったのを、
セラフくんに受け止められた。
何が起きたか分からないが、
とりあえずわかることは。
「解釈違いっっっっっ、」
渡会「何が解釈違いなんだ?」
四季凪「自分自身がここにいること、とか。」
セラフ「え、なんで??居てもいいじゃんね。」
「なんだこの純粋の塊は、怖いな。」
キョトン、ってするな。
可愛いからやめろ。
880人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます!fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです!後方腕組彼氏面で応援しまくってます!((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです!主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください! (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか!?ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください! (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ことり | 作成日時:2023年2月2日 9時