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九井くんは少し変わってると思う。
まぁ、いい意味でだけど、
なんだかんだいって、優しかったりする。
九井「まぁまぁの収穫だけどいいか、」
「生き延びれてよかったー!」
九井「っはぁ、お前よォ、
俺と関わるってなるとこうなんだろ、
死ぬぞ、マジで。」
鬱陶しいって言えばいいのに、
そうは言わずに、
死ぬぞ、って言葉だけ。
だから、九井くんはとても優しいのです。
「鬱陶しい、めんどくさい、うざい。」
九井「は?」
「女子に言われんの、全部。
ごみっしょ?」
九井「女って怖。」
「でも、どーでもいいんだ、んなこと。
裏でグチグチしてんの、きらァい。
だから、
真っ直ぐと戦う人とか好き。
死ぬってわかってるなら、
危ないって知ってるなら、
九井くんが助けに来てよ。
その代わり、九井くんのこと、私が守ってあげる。
なんの保証もないけど、
信じて待ってるから。」
確かな約束ではなかった、
彼は、適当な返事をしていた。
だから、保証なんてものはなかった。
それなのに、なんでだろーね、九井くん。
話しかけた理由は酷く単純で、
本読んでるとこかっこいいなってだけ。
あと、頭いいから、テスト交換してもらって、
親の前では、いい成績をって思ったとかある。
隣のクラスの柴大寿くんに、
チーム作ろう!って言われてるのは見かけた。
確かに、強い大寿くんと頭のいい九井くんなら、
きっと強いんだろうなぁ。
九井「そういや、
なんでお前、俺に話しかけた?
お前からは、金の匂いがしねぇ、何したいのか、
正直、わからなすぎて、気持ち悪い。」
物事に理由をつけなきゃいけないのなら、
私が、君に話しかけた理由なんてものは、
酷く単純で、とてもわかりやすい、
そんなものだと思う。
「気になったから、それだけ。」
君は目を見開いては、
ため息をついていた。
そんなことで?とでも言いたげな顔だった。
君がどんな人だろうと、
極悪人だろうが、どうでもよかったりする。
私の友達の、九井一くんに変わりはない。
ただ、頭が良くて、
ちょっと性格悪くて、冷たいけど、
なんだかんだ優しい、
そんな男の子。
九井「そういや出所今日か。
ついてくるか、A。」
君の手を握ったんだ。
──────九井一との出会い [ 終 ]
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月兎(プロフ) - あぁもう涙…ほんと最高ですありがとうございます (2023年1月30日 6時) (レス) @page16 id: 720c1829f9 (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - 笑いあり、涙あり。最高すぎます🤦♀️更新楽しみに待ってますッッ! (2022年7月20日 21時) (レス) @page20 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
阿恵 - このお話の続きが見られて嬉しいです 更新頑張ってください (2021年9月16日 16時) (レス) id: f862afcdc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2021年9月15日 14時