食べ物で遊ぶんじゃありません。*ポッキーの日。 ページ19
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( 平和な十一代目黒龍 )
武道「機嫌直してくださいよ。」
九井「悪かったって。」
乾「美味かった。」
九井「イヌピー違う。」
私は今、とてつもなく怒っている。
ここは、黒龍の拠点である、
ビルの一室、オフィスだ。
そこのソファーに私は座りながら、
目の前のソファーに座る3人を見つめた。
今日は11月11日、ポッキーの日である。
だから私は、買いだめをしたのだ、ポッキーを。
ポッキーの日だと騒いで買われていくから。
買いだめしておいたのに。
目の前には、空になったポッキーたちの残骸、
そう屍である。
「……………はぁ、」
ため息をついたのなら、
九井くんと武道くんはビクッ、と肩を揺らし、
乾くんなんて、外を眺めていた。
おいこら、こっち見ろ。
「べっっっつに、怒ってないけど??」
九井「買ってくるから、それで機嫌直せって。な?」
「そーゆー事でもないんだけど。」
なんて、不機嫌ながらに、
九井くんの言葉に否定の言葉を投げたのなら、
うぐっ、としていた。
いつもの私なら、簡単に許していた。
そりゃもう、乾くんが幸せならいいや!
と思っているほどなのだから。
だけど、今日の私は、許しはしないのだ。
乾「悪い、何指がいい?」
九井「足の指でもいいか?」
「そーゆー事でもないんだけど。」
乾「言ってくれなきゃわからない。」
「言わなくてもわかってよ。」
なんて、目を逸らしては、
私は先程と変わることも無く、怒った顔をする。
2人は、わからなそーな顔をしていたけれど、
武道くんに見つめられた後に、
あぁ、なんてするような顔をされたから。
武道「なーーるほど!
食べ物で遊ぶなって言われませんでした?」
「いいんですーーー、」
武道「良くないですよ。」
「へぇ、この前電話しながら、
プリン指でかき混ぜてた九井くんに言ってくれる?」
乾「………………ココ?」
九井「ば!!!!おまっ、このっ、」
とにかく、今日の私は、
とことんこの3人を許すつもりは無いのだ。
いつもは他のもので機嫌直してたけど、
今日は、今日は絶対に許さない。
武道「食べ物で遊んじゃだめですよ。」
九井「仕方ねぇんだよ、あれは。」
乾「……………へぇ。
後で会議だな、ココ。」
そっぽ向いてやる。
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月兎(プロフ) - あぁもう涙…ほんと最高ですありがとうございます (2023年1月30日 6時) (レス) @page16 id: 720c1829f9 (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - 笑いあり、涙あり。最高すぎます🤦♀️更新楽しみに待ってますッッ! (2022年7月20日 21時) (レス) @page20 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
阿恵 - このお話の続きが見られて嬉しいです 更新頑張ってください (2021年9月16日 16時) (レス) id: f862afcdc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2021年9月15日 14時