検索窓
今日:19 hit、昨日:31 hit、合計:508,561 hit

病み期なのかもしれない。 ページ20

.




九井くんに腕を掴まれたまま、



連れてかれたまんまで、
どこまで来たのかわからなかった。

でも、多分ここ、




渋谷。




「九井くん、」



九井「ん、」





「九井くん!!」


九井「なに、」






「その、腕痛い。」


九井「あっ、あぁ、悪い。」






学校をサボるのは二回目になる、
だから、いいのかなって思うけど、



九井くんたちからしたら、普通なのかな。


まぁ、そりゃ、バイクふかしてたもんね。




「どしたの、なんかあった?」



九井「………………別に、
サボりたい気分だった。」




「えぇ、私の馬鹿さ知ってて言ってる?」

九井「教えてやるからいいだろ。」



「九井くんスパルタじゃん。」




なんて、サボったのもあり、
暇で暇で、


ブラブラと歩くしか無かった。





なんか最近、こんなんばっか。


ちゃんと乾くん落とさないとなって思うけど、
今が楽しいから、諦めてしまいそう。




九井「行きたいとことかねぇの。」


「……………沢山ある、その隣にいるのは、
乾くんばっかなの。



でもさ、九井くん。



私なんか疲れたかも。
好きなのに、なんでだろ、私可笑しいかな。」



って、笑って見せたのなら、
頭を撫でられた。




九井くんって、いっつもあーだこーだ言うし、


意地悪だし、すぐに首絞めてきたりとか、
するけど、優しい。





あぁ、なんだろ、報われない。







「乾くんのこと、嫌いになりたい。」


九井「ぜってぇむり。」





「手伝ってよ。」


九井「お前は、お前が思ってる以上に、
イヌピーに惚れてる。」





そう言われて、納得してしまうし、
否定もできなかった。



九井くん経由で知り合って、

出所してきた時に一目惚れした。





こんな綺麗な顔がいるんだって、
思ったんだ。



自惚れてた、自己肯定感強い女だから。

最初なんて、少しも相手してくれなくて、
冷たいし九井くんとしか話さないし、




それでも、話しかけて、愛を伝えできたはずなのに。






「あぁ、どしよ、死にたくなってきた。」



九井「A、」

「なに。」





九井「人に死ぬなって言うくせに、
お前は、死ぬのか?」



前に立たれて、見つめられて。


だから、首を横に振るしかない。
そんな事ない、そんなはずない。





だけど、好きな人に振り向いて貰えないってこと、


恋する乙女にとっては、







死にたくなるんだよ。

赤い糸なんて結べば勝ちだろ。→←友人関係、気づけば広かった。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (535 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1117人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました!!神作品ありがとうございました!! (2月19日 15時) (レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!神作品読めてホントによかったです!!次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです! (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
- もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました!私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました! (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ことり | 作成日時:2021年8月31日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。