後編 ページ22
彼の長身が影となって、私を包む。
『準備はいいかい?』
「はい、っ」
眼を瞑ると案の定、
『眼を開けないと、雰囲気が出ないだろう?』
と妖艶に嗤われる。
「は、い。」
莫迦な頼みをした、と後悔が混じる中、
とん、
身長差の関係も在って、腕を曲げる様な形で彼は壁に手を添える。
覗きこむような眼で私を視て。
「っ....」
彼の良い匂いが漂ってきた。
「は、は、迫真の演技、ですね...」
ドキドキが抑えられなくなって、彼の躰の隙間から逃走を図るが...
ドンッ!
勿論阻まれる。
先刻とは全く違う、激しい欲に満ちた壁ドンである。
「有難うございます、もう、良いんですよ?___ン!」
顎を掬われ貪るような接吻を落とされる。
壁ドンからの顎クイ...太宰さんにされるとなると赤面しない女性は居ないだろう。
「ッ___」
恥ずかしくなって眼を逸らすも、太宰さんの眼が私を捉える。
数十秒にも渡る、長い長い接吻。
舌が絡み合い、互いの唾液が混じり合う。
「だ、ぁいさんッ」
それでも太宰さんは反応しない。
下唇に痛みを感じると、少し地血が出ているようだった。
彼の胸板を強く叩くと、
『もう終わりかい?』
なんて私の下唇に付いた血を舐める。
『私にそんな事を所望したのだから、それ以上のコトになるという考えがあったはずだろう?』
色っぽく、口許に弧を描く。
ぜえぜえと肩で息をすると、其のままその場にへたり込む。
太宰さんも腰を降ろして、肩を掴み、柔らかく押した。
人形のように簡単に倒れる。
馬乗りになった太宰さんが耳で囁いた。
『先に入浴してからにするかい?それとも、今、やる?
____私を止める事は、もう出来ないよ?』
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月瀬ゆうめ(プロフ) - やった!有難うございます!!友達申請したのでよろしくお願いしまっす♪ (2018年8月12日 10時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 月瀬ゆうめさん» リクエストはしてないんですけど、ネタ切らしてたんで丁度書きますね!お友達、こんな私がなってもよろしいのですか?!ぜひお願いします! (2018年8月12日 9時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ(プロフ) - うどんさん» あの、リクエストよかったらSな太宰さんみたいです!!・・・・そして出来ればお友達に・・・・なってくれませんか!? (2018年8月12日 9時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 月瀬ゆうめさん» わわ!ゆうめさんですね!先程はコメントにお邪魔させていただきましてありがとうございます!ドSな太宰さんいいんですよね〜 (2018年8月11日 19時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ(プロフ) - めちゃくちゃ期待しまくりましたっ!!太宰さんに躾られたい‥‥‥ とっても面白かったです!ドキドキしました/// (2018年8月11日 18時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うどん | 作成日時:2018年7月6日 22時