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にゃあ! ページ12

天祥院side




貴「お呼びでしょうか!」


天祥院「うん、そこにかけてくれないかい?
渉、紅茶を出してくれ」


日々樹「了解致しました…☆」






今日生徒会室にAちゃんを呼び出した

今年は1年生から生徒会が2人も出るかもね
それはそれで喜ばしいよ。







天祥院「…君に聞きたいことが1つか2つあってね
Aちゃんは生徒会に入る気はないかい?」


貴「生徒会?…また何で突然」


天祥院「僕は君を見込んで頼んでいるんだ
お願い…できるよね?」







できるだけ儚げに眉を八の字にして
微笑んで頼んでみる

大抵はこれで女性はおちてくれたり
喜んで入ってくれたりするだろう








貴「嘘っぽい人嫌いなんです。
丁重にお断りさせていただきます!」


日々樹「…おやぁ。英智、これは逞しい
お姫様ですねえ…紅茶をどうぞ☆」


貴「ありがとうございます!
で、2つ目のお話は?」


天祥院「そうかい、2つ目はね

君は何者だい?
学歴を見たってENDのE組としか書かれてない
かと言ってあの月の化け物の事件もあった

なぜ無事だった?
なぜ記者に何も晒さなかった。

浅野學峯さんに聞いたよ
いきなり成績や運動神経が上がるは
厄介だと

なぜだい?」





言葉に詰まったような表情などひとつも無しに
Aちゃんは笑顔を崩さずに微笑む






貴「学力上昇は担任の先生から皆
元気をもらったから

運動能力上昇はE組への坂道が
尋常じゃないくらい長かったから

月の化け物なんてデマだと思いませんか?
仮にいたとして化け物に人物を脅す
脳なんてあると思いますか?

その前に私たちが
死んでしまいますよ

あと…理事長は嫌いですね!
悪い人ではないんですけどね?」






これは驚いた…
僕が圧をかければ嘘でも僕が言ったことを
肯定の意見にして返してくる人だって
少なくないのに。

この子はきっと賢いのだろうね

ますます欲しくなっちゃったよ。







貴「お話はそれだけですか?」


天祥院「うん、疑ってしまって
申し訳ないね。

生徒会の件は考えておいておくれよ
それくらいいいだろ?」


貴「了解です!失礼しました!」







静かに閉められた扉を見れば
渉がクックっと喉を鳴らして笑い出す







日々樹「実に愉快な人!
Amazing☆

私はAさんが気に入りました…☆
英智、頑張ってくださいね!」


蓮巳「胃痛薬を買ってくる…」



ーーー

天祥院「ところであの白い猫はよく
振り落とされないね」

日々樹「確かに…!!」

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作者名:★猫魔女★
作成日時:2018年7月11日 3時

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