俺の制裁論【ver.中原中也】 ページ35
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お久しぶりです！一定期間更新せずにほったらかすと、作品が勝手に完結認定される事を初めて知り思わず鼻で笑ってしまいました作者です←
リクエストの順番が前後しておりますがご了承ください。
今回は鶴媛様にリクエスト頂きました！
本当に大変長らくお待たせいたしましたm(__)m
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「____ねぇ。用が無いなら、そろそろ退いて」
宵闇に浮かぶ満月を背景に、真っ青な瞳で見下ろす中也に問いかけた。
＿＿＿＿＿遡る事、数分前。
任務を終えて帰宅したA。
嚙み締めた欠伸を吞み込みつつ、鍵を開けて家の中へ入った。
リビングから漏れる灯りだけが頼りの薄暗い廊下。そこには人影があった。
一瞬驚いたが、灯りに反射された明るい樺色の髪のお蔭で安堵に変わった。
只今。
そう云おうとして口を開こうとした途端、先に影が動いた。
とんでもない力で肩を押され、つい先程閉まった扉に勢いよく背から突っ込む。
抵抗の目的で伸ばした右腕はあっという間に扉へと縫い付けられた。
どうしたの、何かあったの。
何度問いかけても、彼はうんともすんとも云わない。
影に染まる彼の表情は読める筈もなく、ただその碧眼に見下ろされていることしか分からなかった。
「聞いてる？私、もう眠いの。立ちながら寝そうな勢いなの」
「……」
「黙んまりじゃ分からないよ。ねぇ、そろそろ本当に退いて。じゃないと異能で吹っ飛ばすよ」
吹っ飛ばす宣言をした処で、手首を掴む彼の手に力が籠る。
序に軽い重力操作も加わり、異能がどうのと云ってのける余裕が彼女には無くなった。
「………なァ」
「ん、？」
「これ、何」
「これ？」
どれの事やら、と全く分かってない様子のA。
そんな彼女の首筋を、彼の人差し指がゆっくりとなぞる。
人差し指はある箇所で止まり、そこを優しく撫でた。
「"キスマーク"。俺、ココに付けた記憶無ェンだよなァ」
「は、……？」
「＿＿＿＿黒髪眼鏡、同い年。
なンだ、図星か?」
にぃッと嗤った中也は、空いている手で彼女の顎を掬う。
口をパクパクと開閉するだけで言葉も出ない彼女の様子を見て、彼は更に笑みを深くした。
狂気すらも感じる彼の笑顔から逃れたくて。必死に目を逸らすも、顔を固定され敵わなかった。
「………な、んのこと」
「惚けンなよ、白々しい。相手に言質は取ッてンだ」
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雪見だいふく - このシリーズ大好きなので、続編書いて欲しいです！リクもさせていただきたいので、よろしくお願いします！ (2021年10月22日 18時) (
レス) id: 0b9e52d702 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 続編をお願いします！ (2021年10月21日 22時) (レス) @page49 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - すみませんゴーゴリのヤンデレは…… (2021年10月5日 1時) (レス) @page45 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 上手だと思いますよ、棒人間しか書けない私にとっては羨ましいです。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - フョードルの制裁論お願いします (2021年8月22日 7時) (レス) id: 68ec6172c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2021年2月22日 21時
