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No.2 ページ34
待つこと2,3分＿＿＿
「すまない、待たせた」
そんな言葉と共にカップを両手に持ち、給湯室から出てきたシグマ。
どうぞ、と片方を黒騎士に渡す。
「ブラックで平気か？」
「大丈夫です。ありがとうございます」
主からカップを受け取ると、いったんテーブルに置いた黒騎士。
その動作を不思議そうに見ながら、シグマは向かいのソファに腰掛ける。
黒騎士は自身のかぶる兜に手をかけると、上に引き上げた。
兜からはらりと落ちる長髪に息を呑むシグマ。
「もしかして、君は女性か…？」
「いえ、男です」
「いや、確信した。君は女性だな」
シグマは黒騎士の反論を無視し、断定した。
まつ毛の長いぱっちりとした目。
よく見ると背はそれなりに高いが、体つきは華奢であった。
どう考えても男であると、迷うような要素が見つからないのだ。
「なんで隠そうとするんだ？」
唐突にそう聞くと、目の前の黒騎士はすっ、と目をそらす。
「…舐められたくなかったので」
ボソッと恥ずかしそうに言葉を紡ぐ。
そんな様子にシグマは声を押し殺しながら笑う。
黒騎士の姿は凛としていて彼女によく似合っているが、
女性らしい服装をした彼女も可愛らしく、そして綺麗なのだろうな…。
そう思った彼はどうにかして彼女に着せるための計画をたてようと、
両手でカップを持ちながら珈琲を飲む彼女を見ながら、密かに決意をした。。。
Fin.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
はい、いかがでしたでしょうか！
話が短めとなってしまいましたがご了承ください。。。
何か訂正箇所がございましたら、コメントをお願いします('ω')ノ
改めまして、美紅様 リクエストありがとうございました！！
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ルビー - 乱歩さんの片想い、最高でした。自由な感じですごい人だけど、そういうところは真面目に身を引きそうなところが、胸に刺さりました。 (10月11日 19時) (
レス) @page19 id: 39c076b3bd (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 少し不安だったので、気に入っていただけたようで安心しました(*'▽') (2020年8月15日 20時) (レス) id: d1231379db (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - ハルさん» ゴーゴリの書いてくださり、ありがとうございました！めっちゃ可愛くて独り騒いでました (2020年8月15日 17時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - ご満足いただけたようで何よりです(#^^#)安吾さんのお話は、まだまだありますので楽しみに待っていてくださいね！勿論、嫉妬深い説もネタがまだ載せてない分がありますので（笑） (2020年8月14日 0時) (レス) id: d1231379db (このIDを非表示/違反報告)
なぞにん - 安吾さんの夢小説リクエストした者です。わざわざ書いてくださりありがとうございました！嫉妬深い説シリーズ好きだったので嬉しかったです。また「禁句にご注意を」のネタも入っていて良かったです！長々とすみません、これからも作者さんの小説を楽しみにしています！ (2020年8月13日 23時) (レス) id: b4cf29585e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2020年7月26日 22時
