36 初めての、、 ページ38
「ごちそうさまー!美味かった!」
『喜んでもらえてよかった』
育ち盛りの中学生、よく食べる。あっという間に食べ終わって、まだお腹が空いていそうだったからアイスをあげたくらいだ。
多めに作ってこれか、と驚愕する。
「Aちゃん座っててよ、俺が片付けるから」
『え?!そんな、悪いよ!』
「いいの、食べさせてもらったんだし、少しくらい甘えろよ」
その反則級の笑顔を前に断るなんてこと私にはできない。今回はマイキーくんに甘えることにした。
『マイキーくん、今日泊まってく?』
「は?」
動きがピタリととまる
『うちのお母さんとお父さん帰り遅くて朝早いから大丈夫だよ!どうする?』
「んーー、」
顎にを当てて唸りなが、考えているマイキーくん。
「ーー、ことだよな、、」「いやーー、」
なにかをブツブツ唱えているが声が小さくよく聞こえない。
しばらくして私の方をちらっと見ると満面の笑みで
『じゃあ、泊まらせてもらうな』
と言った。
「お風呂沸いてるから私先に入っちゃうね!」
部屋に行き友達とのお泊り会でしか着ないかわいいパジャマと、下着を手に取り脱衣所へ向かう。
湯船に浸かり一息ついて気がついた。
(まって?!私、初めて男の子をお家に招待した、、ましてや泊まりなんて、、)
暑かった顔が更に熱を帯びる。
やましいことを考えていると思われたくないから、頭を冷やすためにも冷水で身体をあらった。
『ハッ、、クシュッ マイキーくんお風呂空いたよー』
洗い物を終えてソファーでくつろぐマイキーくんに声をかける。
『下着とか無いよね、、ごめんね』
「いいよ、1日くらい。風呂借りるね」
マイキーくんがリビングから出ていきお風呂に行ったあと私は1人ソファーに飛び込み悶えながら手足をバタバタさせていた。
(念の為、歯磨いておこうかな、、いやいや考え過ぎ、、落ち着け自分)
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせながら深呼吸をする。
とりあえず、歯を磨いて、いつもより良い匂いのするヘアオイルをつけて髪を乾かした。
期待なんてしていない、はず。
第一、マイキーくんと私は友達だ。でもマイキーくんが言った
《俺の女》
というセリフが頭の中に焼き付いて離れない。
ほんの少しなら、期待してもいいのかも、しれない。
今日は本当に色々あった1日だった。疲れがドッと押し寄せる。私はそのまま睡魔に身を委ねた。
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夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます!引き続きよろしくお願いいたします! (2021年12月10日 2時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 待ってました!最高です( ; ; )1回読んで、また同じところ何回も読んでます。更新頑張ってください!応援してます。 (2021年12月10日 0時) (レス) @page40 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございますㅜㅜとてもうれしいです!!明日は投稿するので、そちらも楽しんでもらえたら幸いです!ほんとうにありがとうございます!! (2021年12月5日 1時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 毎日めっちゃ楽しみで、マイキーの夢小説のなかで一番胸きゅんで大好きです!普段の何気ない生活にこんなワクワクさせてくれるお話は初めてです。引き続き更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2021年12月5日 0時) (レス) @page35 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - はなさん» 外したつもりが着いていました、、コメントほんとにありがとうございます( ;; ) (2021年11月16日 18時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜雨 | 作成日時:2021年11月13日 20時