計画。 ページ23
TVを付ければ、はるか遠く、京都の地でイプシロンと試合をする皆がいた。
3分間のままごとみたいな試合。
新しい仲間。
全てに嫌気がする。
もう、放っておいて欲しい。
記憶なんて戻らなくていい、誰も、呼び起こさないで。
私に構わないで。
今すぐ、会いたい。
会って、抱き締めて欲しくて。何も言わなくても、何もなくても、ただ隣を歩ければ幸せだった。
微笑んでくれるだけで、視界に入れてくれるだけで、
傍にいてくれる、それだけで嬉しかった、君に会いたい。
「しゅ、うやくん…っ」
名前を呼んでも、返事はなくて。
こんなに辛いのに、こんなに苦しいのに、やっぱり涙なんて出てこなくて。
もういっそうのこと、このまま全てが終わるまでここに居たい。
こんこん、と鳴り響いたノック音に優しく笑う嬉しそうな看護師さんの表情。
ああ、やっぱり。
どこにも異常なんてない。
「ねえ、お姉さん。行きたくないって言えば行かなくて済みますか？」
「……ごめんなさい。私達にはどうしようも出来ないの」
患者を守ってください、看護師さん。
簡易的にまとめられた荷物と共に、空港まで送り届けられた。
手渡された切符に、顔を隠すようにと念押しされて深く、帽子を被せられて。
椅子に腰かけて、便を待っている間に、切符を確認すれば
「愛媛？」
なんで。京都に居たんじゃなかったの？
そんなに長い時間入院してたの…？どんだけ寝てたの私…。
声をかけられ、保護者代理の人と共に飛行機に乗って遥か遠く後、愛媛まで急いだ。
「近くのコンビニで合流となります。私はここで」
「あ、すみません…ありがとうございました」
荷物を受け取り、コンビニまで一緒に歩けばキャラバンを見付けると頭を下げられた。
え。すごくいやだ。
とぼとぼと、コンビニへ近寄っていけば見慣れた円堂くんが携帯を片手に通話をしている姿が。
すぐに駆け寄ろうとしたけど、変なモヒカンさんが円堂くんへ絡む。
やだ、不良じゃん…え。どうしよう。
すみません、早速合流不可です。
「おーい、そこにいるやつ。お前も出てこいよ」
「ひゃつ…私ですか、」
皆が大集合して、大注目を浴びる中ため息混じりに合流。
こんな登場の仕方最悪。
「どうして、貴方がここに？」
「え？だって、退院したら即合流って…ここまで来るように指示されたんですが」
監督の予想外の反応に慌ててかければ、鬼道さんがモヒカンさんに食ってかかる。
「これも影山の仕組んだことか」
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守羽(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます。すみません…手違いで先に続編を立ててしまった次第です。本日続編分まで合わせて更新するのでお待ち頂けたら幸いです。 (2022年8月19日 16時) (
レス) id: d0d25ba477 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - この話の続きが気になってますが、パスワードがかかっており話が読めないのですが…… (2022年8月19日 9時) (レス) id: dac527e381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisagi/
作成日時：2022年8月14日 14時
