77話 煉獄、冥土の土産に持っていけよ。 ページ31
煉獄「思い出したことがあるんだ、昔の夢を見た時に。俺の生家、煉獄家に行ってみるといい。歴代の“炎柱”が残した手記があるはずだ。父はよくそれを読んでいたが……俺は読まなかったから内容がわからない。」
煉獄「君が言っていた“ヒノカミ神楽”について何か……記されているかもしれない。」
炭治郎「煉、煉獄さん…もういいですから…呼吸で止血してください…傷を塞ぐ方法はないですか?」
煉獄「無い、俺はもうすぐに死ぬ。喋れるうちに喋ってしまうから聞いてくれ。」
『…』ギュウッ
なんだこれ、胸が締め付けられる…
煉獄「弟の千寿郎には、自分の心のまま、正しいと思う道を進むよう伝えて欲しい。父には、体を大切にして欲しいと。それから、竈門少年、俺は君の妹を信じる。鬼殺隊の一員として認める。」
炭治郎「っ…」
煉獄「汽車の中であの少女が、血を流しながら人間を守るのを見た、命をかけて鬼と戦い人を守る者は、誰が何と言おうと鬼殺隊の一員だ。」
煉獄「“胸を張って生きろ”」
煉獄「己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ、歯を食いしばって前を向け。」
煉獄「君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない。」
煉獄「俺がここで死ぬことは気にするな。柱ならば、後輩の盾となるのは当然だ。柱ならば誰であっても同じことをする。若い芽は摘ませない。」
煉獄「
煉獄「そして今度は君たちが鬼殺隊を支える、柱となるのだ。“俺は信じる” “君たちを信じる”」
炭治郎「っ…」ボロボロ
『…っなぁ…煉獄…もしお前がまだ生きたいのなら……私がお前の時間を戻して生き返らせる……どうする…?』
煉獄「…俺はもう充分生きた。」
煉獄「もう“充分”だ。」
『…っ…そうか……なら…』ビリビリ
冥土の土産に持っていけ。
煉獄「…母上」
煉獄「…俺はちゃんとやれただろうか。やるべきことを、果たすべき事を全うできましたか?」
(煉獄……なんて答えればいいのだろうか…)
_____一瞬だけ、その姿をお貸しください。
『“立派にできましたよ”』
煉獄「…ありがとう、A少女。最後に母上が来てくれた………だから。」スッ
78話 私がお前を死なせるわけないだろう。→←76話 嫌だァ……死ぬな煉獄!!
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黒山羊(プロフ) - りのさん» のわぁぁ!!ありがとうございます!! (2019年12月13日 18時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - あの!あの!火柱ではなく炎柱ですよ! (2019年12月13日 18時) (レス) id: e4553ad800 (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - Таняさん» なんと!ありがとうございます!! (2019年12月11日 23時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
Таня(プロフ) - とても面白いです!毎日楽しみに待ってます!炭治郎達が蝶屋敷で習得したのは、全集中常中ですよ。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: c8019f5fdc (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - 桜冬月さん» コメントありがとう!!頑張ります! (2019年12月7日 22時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒山羊 | 作成日時:2019年12月5日 19時