最強の殺し屋は転生して鬼狩りするんだって。壱

33話 下弦の伍･ 累 ページ34

『捕まえてもらっていいよ累、今の私じゃ君に勝てない。』




累「……頭のいい判断だねA。」




『ははは、そのうち私の仲間がくるさ。』




累「そうだといいね。」




〜10分後〜



(うん、全然みんな来てくれねぇよ。てか累さんよぉ、なんでわざわざ逆さにして糸で吊ったの？頭に血上るやん……やめてよ、スカートだってあと少しで完全にめくれるじゃねぇかよ、縛りプレイかよとんだ変態野郎だな。)



累「全然来ないね、Aの仲間。」




『……皆まだ戦ってるんだ、もうすぐ来るよ。』



＿＿＿ガサッ



(ほらね、来たよ。……この気配は。)




『炭治郎、助けてくれ。』




炭治郎「…A？どこにいるんだ？」




『上だよ炭治郎、頭に血が上って目眩がするんだ。』




炭治郎「……っA！？大丈夫なのか！？」




『え？何が？』ﾎﾟﾀｯ




炭治郎の頬に何が落ちた。




『ん？なにそれ……赤い…私の血か。』




ずっと締め付けられてたから皮膚が耐えられなくて切れたのか……感覚が麻痺して気づかなかったな。




累「君がAの仲間？」



炭治郎「っ…あぁ、Aを返せ！」



累「駄目だよ、無惨様に捕まえて連れてこいと言われてるから」



炭治郎「無惨様…？…鬼舞辻無惨かっ！！」




累「そう、それと君もだよ、耳に花札のような耳飾りをつけた鬼狩り……君の事だよね！！」ｷﾞｭﾙ




炭治郎「っ！？」




『ｯ炭治郎！！避けろ！！』




駄目だあれは間に合わない、炭治郎が死んでしまう。




『っくそ！！』ｷﾞﾘｷﾞﾘ



ヒュッ



ブシャッ



『…ぁ…禰豆子…』




炭治郎「禰豆子！！」ｶﾞｼｯ ｻﾞｻﾞｯ




『っ累！！なんて事するんだ！！禰豆子がっ』




累「なら君が助ければ良かったのにね。」




『……』




そうか、そうだな、私が助ければ良かった。

糸から抜け出そうと力を入れたが糸がくい込んで肉が裂けて痛かった、だから一瞬力を弱めた。

また判断ミスをしたらしい。



炭治郎「禰豆子…禰豆子！兄ちゃんをかばって…ごめんな…」



累「ん？兄弟か？？？」




炭治郎「だったら何だ！！」




累「……その絆欲しい。」



『……は？』



今なんて言ったこいつ、欲しいって言ったのか？何を？



累「坊や、話をしよう。君の妹を僕に頂戴。大人しく渡せば命だけは助けてあげる。」




炭治郎「ｯ何を言ってるんだ！！ふざけるのも大概にしろ！！」



あぁ本当に何を言ってるんだ。

34話 やばい炭治郎が死ぬ。→←32話 那田蜘蛛山にて騙されたことに気づいたよ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す